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第2回 早稲田大学シェイクスピア上演プロジェクト  リーディング公演『コリオレーナス』

昨年、シェイクスピア没後400年イベントとして小野記念講堂にて上演した、早大生によるリーディング公演『ヴェニスの商人』。文学座の西川信廣氏を演出に迎え、演劇未経験者を含む12名の早大生がシェイクスピア劇に挑戦し、約200名の方にご覧いただきました。

坪内逍遙らによる文学科創設以来、常に日本におけるシェイクスピア研究の拠点であった早稲田大学。学生たちがシェイクスピアの戯曲を声に出して読み、テキストを持ったまま上演する「リーディング公演」は、本学における新たな実践のかたちです。

第2回公演となる今年度の企画では、早稲田演劇の新たな聖地「早稲田小劇場どらま館」に進出。前回に続き文学座のスタッフの皆様のご協力をいただき、シェイクスピア作品に挑戦します。

 

 

『コリオレーナス』とは?

『コリオレーナス』は16世紀ごろのイギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲の一つ。政治的な陰謀と復讐に彩られた共和制ローマを題材にとった歴史劇。
舞台は共和制に移行して間もないローマ。市民たちは穀物不足から暴動を企て、敵対するヴォルサイ軍はオーフィディアスを主将に立ててローマへ進行する。内憂外患吹き荒ぶローマにあって、勇将コリオレーナスはヴォルサイ軍を打ち破り喝采を浴びて帰還するが……。
血塗られた復讐、渦巻く陰謀と階級闘争、そして家族への想いの中に揺れる英雄・コリオレーナスの破滅を描いたシェイクスピア最後の悲劇作品。

史実を下敷きにして貴族と平民の政治的対立と一人の英雄の悲劇的な結末を描いたこの作品は、現代社会にも通じる問題提起を含んでいます。
武勲相応の名誉ある称号を得ながらも、高慢で市民たちに対し謙虚さを示すことができないコリオレーナス。コリオレーナスを疎み、市民を先導しながらも、立場が危うくなると途端に保身に走る政治家たち。そして政治に参加することを望みながらも、意見を持たず付和雷同を繰り返す市民たち。
彼らの言葉を口にして読み、噛み砕いていくうちに、時代を経た現代にも通じるシェイクスピアの眼差しが見えてくる作品です。

 

演出家・西川信廣氏

東京都生まれ。1986年文化庁派遣芸術家在外研修員としてイギリスに滞在。受賞歴は紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞ほか、多数。最近の劇団公演に「殿様と私」「セールスマンの死」など。劇団公演以外にも、「黒革の手帖」「マイ・フェア・レディ」「嵐が丘」など幅広く活躍。日本劇団協議会会長。日本演出者協会理事。
昨年度、早大生によるリーディング公演『ヴェニスの商人』演出を担当し、演技経験の有無を問わず丁寧かつ充実した指導を行っていただいた。本公演も引き続き演出を担当。

 

日時

2018年1月12日(金) 18:00〜 (開場 17:30)

2018年1月13日(土) 14:00〜 (開場 13:30)

2018年1月14日(日) 14:00〜 (開場 13:30)

※内容はいずれも同様です。

 

場所

早稲田小劇場どらま館(定員約60名)

※東西線 早稲田駅から徒歩5分
※劇場には駐車場・駐輪場はございません。

 

スタッフ

原作:W. シェイクスピア

演出:西川信廣

音楽:上田亨

照明:岩城茉莉恵

音響効果:中嶋直勝

舞台監督:進藤忠

出演:早稲田大学学生

 

予約

入場無料/要予約(自由席)

次のアドレスまで、予約を希望する旨のメールをお送りください。
[email protected]

 

お問い合わせ

早稲田大学文学部英文学コース室

TEL: 03-5286-3614(月〜金 12:00〜17:00、ただし12月28日〜1月8日は閉室)
E-mail: [email protected]

 

主催・共催など

主催:早稲田大学国際教養学部
共催:早稲田大学文化推進部
協力:文学座
企画:冬木ひろみ(早稲田大学文学学術院教授)

 

 

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