The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library)早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

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小谷真理氏 講演会「変革のときを迎えるために ――フェミニズム批評と『テクスチュアル・ハラスメント』――」 7月4日(土)開催

国際文学館では、S F&ファンタジー評論家の小谷真理さんをお迎えし、講演会を開催します。

講演内容

先日AIに「テクスチュアル・ハラスメントとはなにか?」と聞いたら、「文章による性的いやがらせのことだ」という明快な答えが返ってきた。そこで参考としてあげられているのが、2001年に刊行された編訳書『テクスチュアル・ハラスメント』である。

この本には、アメリカのSF作家ジョアナ・ラスが、古今東西の女性作家の作品を評価する文言に、どのような女性差別表現が潜んでいるかを分析した『女性の書き物を抑圧する方法』が収録されている。フェミニズム批評といえば、文学作品を対象にした文学理論という印象が強いが、ラスの本は、評論そのものをターゲットにしている点で画期的だった。いわば、(男性優位視点の)批評を(フェミニズム視点から)批評するメタ批評書なのである。翻訳に際しては、テクスチュアル・ハラスメントという概念がいかに俗に言う筆禍事件の範疇を一歩踏み出しているか、ラスの本がいかに斬新でユニークな試みだったかを解説した。

それから四半世紀余。二十一世紀はSNS全盛時代。ごく一般の人々がウェブサイトを見ながら、テクストを打ち込む現代、本書の問題提起は必ずしも文筆業の世界の話だけではなくなった。その結果、本書も、SNSで起きた女性研究者への誹謗中傷事件をきっかけにふたたび読まれるようになったので、このほど増補新版として再構成した。ネット時代のフェミニズム第四波のなかで、テクスチュアル・ハラスメントの問題系を再度見直し、フェミニズム批評の重要性を確認したい。

開催概要

  • 日時:7月4日(土)18:30-20:00
  • 開場:18:00
  • 場所:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階
  • 言語:日本語
  • 主催:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)
  • 入場:無料(事前申し込み制。申込多数の場合抽選
  • 参加募集締切:6月24日(水)23:59まで
  • 応募方法:
    ◆一般の方
    お申込みはこちら
    ◆早稲田大学学生・教職員
    お申込みはこちら

※身体機能等の障がいや疾病等により、ご参加に際して配慮をご希望の方は、可能な限りお早めにご希望の内容をお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。

イベントにお申し込みいただいた方へのお願い(学生以外)
当館で実施するイベントや各種活動は、皆さまからのご支援に支えられて運営しております。
イベント会場内に募金箱を設置しておりますので、ご無理のない範囲で、1,000円程度を目安に
ご協力を賜れましたら幸いです。
また、当館では「村上春樹ライブラリー募金」を通じて、イベントや各種活動を支えてくださる
ご寄付も広くお願いしております。今後も継続して活動を行い、文化・芸術を発信していくために、
皆さまからのご支援をお願い申し上げます。
※「村上春樹ライブラリー募金」 はこちらからお申し込みいただけます。

講演者

小谷 真理

1958年富山県生まれ。北里大学薬学部薬学科卒。SF&ファンタジー評論家。元日本SF作家クラブ副会長(1999-2001)、元日本ペンクラブ女性作家委員会委員長(2009-2011)、ジェンダーSF研究会発起人、明治大学情報コミュニケーション学部客員教授(2013-2015)。1991年より日本経済新聞木曜夕刊<今週のおすすめ>欄(三週間毎)SF・ファンタジー欄担当。
1994年『女性状無意識』(勁草書房)で第15回日本SF大賞受賞。1991年ダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(巽孝之との共訳、トレヴィル)で第2回日本翻訳大賞思想部門受賞。2021年柴野拓美記念・日本SFファンダム賞受賞。
著書に『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス、1997年)、『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998年)、『おこげノススメーーカルト的男性論』(青土社、1999年)、『エイリアン・ベッドフェロウズ』(松柏社、2001年)、『ハリー・ポッターをばっちり読み解く七つの鍵』(平凡社、)、『星の鍵、魔法の小箱』(2005年)、『テクノゴシック』(ホーム社、2005年)、『リス子のSF ときどき介護日記』(以文社、2010年)、『性差事変――平成ポップカルチャー&フェミニズム』(青土社、2021年)など。共訳書マーリーン・S・バー『男たちの知らない女』(勁草書房、1999年)、編訳著にジョアナ・ラス『テクスチュアル・ハラスメント 増補新版』(インスクリプト、2026年)。
共著 Veronica Hollinger & Joan Gordon eds. Blood Read : The Vampire as Metaphor in Contemporary Culture(University of Pennsylvania Press,1997); Christopher Bolton, Istvan Csicsery-Ronay Jr. and Takayuki Tatsumi eds. Robot Ghosts and Wired Dreams: Japanese Science Fiction from Origins to Anime.(University of Minnesota Press,2007).『NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都』(NHK出版、2021年)、加藤めぐみ・中村麻美編『マーガレット・アトウッド『侍女の物語』を読むーーフェミニスト・デイストピアを超えて』(水声社、2023年)、宇沢美子・巽孝之編『<21世紀版>身体批評大全』(新曜社)ほか多数。

公式ホームページ inherzone.net

留意事項

  • お申し込みは1名様ずつとなります。当選した方(ご来場いただける方)には、6月29日(月)までに、応募の際に登録されたメール宛にご連絡いたします。”waseda.jp”からのメールを受け取れるようにしておいてください。当選しなかった方には、結果通知はいたしません。
  • 当選者の振り替えや招待状の転売・譲渡は禁止とさせていただきます。
  • 当日は、当選通知のメール・氏名の確認をもって本人確認を行います。
  • 当選された方で、やむを得ずご欠席なさる場合は、当選メールに記載のフォームよりキャンセルのご連絡をお願いいたします。ご連絡がないままご欠席となった場合、今後の当館のイベント抽選で優先順位を下げるなどの対応をとらせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。他のご参加者への影響や、円滑な運営のためにも、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
  • イベントの様子を撮影、録画することはご遠慮ください。
  • 開催者側で撮影または録画することがあり、収録した画像または動画を後日、国際文学館または開催に協力をした第三者のウェブサイトを通じて公開する場合があります。予めご了承ください。

この件に関するお問い合わせ

早稲田大学国際文学館事務局 email:wihl-koubo★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)

Dates
  • 0704

    SAT
    2026

Place

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階

Tags
Posted

Mon, 01 Jun 2026

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