みらい設計ガイドブック2021 卒業生インタビュー
加太 美穂さん(Kabuto Miho)2020年 法学部卒業
- 現在は、東京電力パワーグリッド株式会社でご勤務
早稲田文化を発信するイベントを開催

出演者の皆さんと記念撮影
在学中の4年間を通して、早稲田大学文化推進部の学生ボランティアである「文化推進学生アドバイザー」として活動しました。もともと古典芸能鑑賞や博物館巡りが好きで、「早稲田文化を創造・発信する」という活動内容にひかれたことがきっかけです。 2年生の秋には初めて自分で企画を立て、学外から講師の先生を招いて古代ギリシャと演劇をテーマにしたトークイベント(古代ギリシャ×演劇×早稲田~この世は舞台、早稲田は古代ギリシャ~)を大隈講堂で開催しました。結果は好評で、翌年も同じ先生とイベント(早稲田×スポーツ×古代ギリシャ ~吼えろ早稲田の獅子 猛けれ古代ギリシャの獅子~)を実現できたことが心に残っています。皆でアイデアを出し合いながら企画を形にしていく過程はとても楽しく、職員の方々はいつも私たちの挑戦を温かく見守り、後押ししてくださいました。活動を通して、学外の関係者との交渉やチームでの準備作業、スケジュール管理など、社会に出てからも活きるさまざまな経験を積むことができました。
歴史や文化を知り、見える景色が変化
早稲田大学の歴史や文化に詳しくなれたことも、活動で得た大きな財産です。キャンパスの歴史的建造物などについて知識を得たことで、普段目にする景色も違って見えるようになり、愛着がより深まりました。また、イベントの運営に取り組む中で、私は前へ前へと出て行くよりも、裏から人を支える役割が好きなのだと気付きました。そこから、社会を下支えするような仕事に就きたいという目標が定まり、インフラ業界を中心に就職活動を進め、電力会社への入社を選びました。
文化推進学生アドバイザーは、早稲田文化を発信するだけではなく、新たな文化を創造していくことも大切な役割です。今はまだないものを一から自分たちの手で作り上げようという気概や、自分が心ひかれるものを周りにも伝えたいと思う情熱が、活動の原動力になることを実感しました。
課外活動を通してやりがいを感じた
人や社会を縁の下で支える仕事を選択。
Encounters at WASEDA 互いの興味や関心を尊重することで活動の幅はより広がる

装束研究会、衣装を着て新歓活動!
文化推進学生アドバイザーの活動を通して学んだのは、人それぞれに異なる興味や関心を、互いに尊重することの大切さです。ほかの学生アドバイザーが立案した企画の中には、私から見て「このマニアックな内容で人が集まるのだろうか」と疑問に思うものもありましたが、ふたを開けてみると多くの参加者が詰めかけ大盛況に。自分の尺度で物事を決め付けるのは、自ら可能性を狭めることだと気付きました。もう一つ、活動を通して得たのが失敗を恐れない姿勢です。企画したイベントの集客が思わしくなくても、それは失敗ではなく、今後に活きる学びだと前向きに受け止める雰囲気があり、果敢に次の挑戦につなげることができました。
- 日常と地続きの民法を深く学ぶ
さまざまな法律科目を履修する中で、生活に深く関わる民法に関心を持ち、3年生から民法のゼミで学びました。 - サークル活動で装束の着付けを経験
古典芸能への関心から、平安時代の十二単や狩衣の着付けを学ぶサークル「早稲田大学装束研究会」で活動。 - 英語で行われる法学の講義を受講
法学部の短期留学プログラムを利用しハワイ大学ロースクールで講義を受講。現地の裁判所なども見学しました。
Current Job 周りの理解や協力に支えられ仕事が成り立つことを実感
入社後は電力設備用地の取得や管理に携わる部署に配属になり、先輩に教わりながら業務を学んでいます。社会インフラを手がける会社の、そのまた土台を支える仕事であり、お客様に電気を届ける上で必要不可欠な役割を担っているという実感があります。社会人になり改めて思うのは、どんな仕事も、職場の先輩や上司、取引先の方々など、周りの人の理解や協力があって成り立っているのだということ。この事実に気付けたのも、学生時代にいろいろな人の応援や後押しを受けながら、文化推進のイベントを実現してきた経験があるからです。支えてくださる人への感謝の気持ちを常に忘れずに、これからも研鑽を積み、私も周りをサポートできるように成長したいと思います。
関連リンク
文化推進学生アドバイザー
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