2020年11月17日(火)、今年で11回目となる「多和田葉子・高瀬アキ ワークショップ『言葉と音楽』Vol.11」を開催しました。例年、早稲田大学小野記念講堂で開催していますが、今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインにて開催しました。ドイツと日本をZoom Webinarで繋ぎ、当日は130名を超える視聴者が集まりました。
オンラインによる初の開催
ワークショップには早稲田大学の学部生・院生9名が参加。「シュールとリアル」をテーマに3分以内で発表するという課題に、あらかじめ製作した映像作品の発表、ライブで朗読パフォーマンスを披露しました。ベルリン在住の多和田葉子さん・高瀬アキさんからコメントをいただくとともに、また動画作品やパフォーマンスの意図を発表学生と共有しながら、言葉と音楽とは? シュールとは何か? リアルとの違いがあるのか…。答えのないテーマに向き合い、そこから生まれた9名の個性豊かな世界が繰り広げられました。
- 司会はイベントのコーディネーター・松永教授
ブロッコリーや乱数表も登場
今回はオンライン開催ということもあり、Zoomや動画といった要素に合わせて創意工夫し、舞台上と異なる表現に挑戦しました。いつもとは一味も二味も違うパフォーマンスに圧倒されながら、あっという間に2時間が過ぎていきました。
最後に視聴者からお寄せいただいたQ&Aコーナーを実施。また、多和田様、高瀬様から、先駆けて公開しているパフォーマンス作品「シュールとリアル」をどのように意識し、作品製作にあたったのか、また言葉と音楽の関係性、共演する上で心がけていることなどをお話いただきました。
文化を止めないことで得たもの
新型コロナウイルス禍で本学の各種イベントが中止・延期となるなか、コーディネーター松永美穂教授、多和田葉子様、高瀬アキ様、および主催者は、このような文化活動を止めずにオンラインで開催することを目標に掲げ、準備に取り組んでまいりました。今回、オンライン開催になったことで、安全かつ大変多くの方々にご参加いただくことができました。また、発表者も、オンラインという形式に合わせた表現方法や工夫に取り組み成長する機会となりました。
最後に、ドイツ・ベルリンからご出演、ご協力いただきました多和田様、高瀬様、発表した学生、また、ご視聴いただいた皆さま、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
多和田葉子・高瀬アキ パフォーマンス<シュールとリアル>
多和田様、高瀬様はパフォーマンスも行っています。今回は、「シュールとリアル」をテーマとして、メキシコの著名な画家「フリーダ・カーロ(1907〜54)」の作品や生き様を題材に、ベルリンで撮影した映像作品を配信しています。作家、ピアニストの二人が作品を制作していく過程を垣間見ることができる貴重な映像です。松永美穂教授の解説も合わせてご覧ください。
※公開期間 11月16日(月)18:30 ~ 12月31日(木)。ただし、予告なく、公開を終了する場合があります。あらかじめご了承ください。
多和田葉子・高瀬アキ パフォーマンス<シュールとリアル>は、こちら。
問い合わせ
松永美穂研究室 03-5286-3637
早稲田大学文化企画課 03-5272-4783
主催
早稲田大学文化企画課
スーパーグローバル大学創成支援事業 国際日本学拠点
早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系 松永美穂研究室