早稲田大学は、台湾の協定大学・機関との共同研究や共同教育の推進、日台双方向の留学支援を主目的として、2008年7月に台北国際交流センター(台北事務所)を開設しました。
開設以来、さまざまな催しを開催し、現地から早稲田の魅力を発信し続けています。台湾における早稲田大学の知名度もアップしており、2008年には200人に満たなかった台湾からの留学生が2015年11月にはほぼ倍増の400人に迫る勢いです。
どうして増えているの?
なぜ台湾からの留学生が増えているのか。その理由について、台北事務所に常駐し、業務を統括している菰原国際部調査役に聞いてみました。菰原調査役によると、理由のひとつは、受験生の間での早稲田大学の評価が高く、それも口コミによるものが大きいと言います。台北事務所では、毎月のようにイベントを開催していますが、多くのイベントに先輩学生や若手校友が参加し、自らの留学体験を後輩たちに伝えています。
例えば、旧正月や夏休みを利用して帰省した学生が母校に赴き、高校生に自らの言葉で東京での生活ぶりや早稲田大学の魅力を語りかけます。高校生にとって、海外留学や外国での生活は不安でいっぱいですが、現役の先輩学生がその不安を打ち消してくれます。
“多くのイベントに先輩学生や若手校友が参加し、自らの留学体験を後輩たちに伝えています。”
また、晴れて進学が決まった受験生を対象に事前オリエンテーションを開催し、携帯電話の契約、銀行口座の開設と言った手続きから大学での授業や学生生活に至るまで、現役学生の団体である台湾留学生会のスタッフが丁寧に説明し、親身に相談に乗ってくれます。
このようなイベントをこまめに行うことによって、受験生の間で口コミによる評判が広まっていくと言います。もともと受験生の父母や祖父母の世代には、早稲田大学の知名度は高く、海外留学の不安も、早稲田なら安心という話になりやすいのだとか。
台北事務所の主な活動やイベント
- JASSO日本留学フェアへの参加
- 新入生事前オリエンテーション
- 現地高校訪問
- 早稲田大学への留学説明会
- 台湾留学生会新春会
- 地域交流フォーラム in 台湾
大学進学後も、たくさんの先輩が温かく迎え入れてくれます。東京での暮らしや大学での授業にも少しずつ慣れてくると、今度は自分たちが後輩たちに経験談を話す番です。先輩たちから受け継ぎ、後輩たちに引き継いでいくサイクルが早稲田の魅力をさらに広めていきます。
台北事務所は、開設以来、こうした学生同士の交流や若手校友とのふれあいを大切にし、さまざまなイベントを頻繁に開催してきました。こうした地道ともいえる努力が実を結び、台湾での早稲田大学の評価が高まって、早稲田ファンが着実に増えてきています。