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ビジネスリーダーからのメッセージ

Thu 21 Sep 23

Thu 21 Sep 23

ビジネスリーダーからのメッセージ
研究室での学びが自分の支えに
佐藤 恒治 トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 CEO

早稲田での学生生活で私が最も心に残っているのは、内燃機関研究の第一人者、齋藤孟先生の研究室での活動です。研究室では、もっと環境に優しい内燃機関を実現することの大切さを学び、大聖先生や草鹿先生のご指導のもと、メタノールを使ったディーゼルエンジンの燃焼技術の研究に打ち込みました。

時には研究室に寝泊まりしながらみんなで試行錯誤して実験に取り組んだり、家族的な雰囲気の中で研究に没頭した日々を今でもよく覚えています。学友と学び合いながら、小さいころから大好きだったクルマの技術の奥深さを実感し、本当に刺激的で楽しい毎日でした。そして、「クルマの技術をもっと学びたい」「クルマをつくりたい」という思いが強くなり、縁あってトヨタに入社することになりました。

トヨタに入ってからは、研究室で学んだエンジニアとしての基礎や、「分からないことを分かるようにしたい」という探求心・挑戦マインドが、クルマづくりを実践するときの自分の支えになりました。当時教わった「社会のニーズに応えて実業につなげていく」という研究のあり方は、今も私の軸となっている考え方です。

齋藤研究室で学んだ日々があったからこそ、今の自分があります。そんな学びの場をつくってくださった大学の皆様、お世話になった先生方、ともに学んだ友人たちに心から感謝しています。

早稲田には、今も昔も、自由な校風の中で「自分らしさ」を伸ばし、個性豊かな仲間と好きなことをとことん追求できる雰囲気があります。在学生の皆さんには、その環境を生かした出会いや学びの機会を大切にして、自分の可能性を広げていってほしいと思います。

私自身、今も日々新しいことを学び、多くの仲間とともに、もっと豊かで楽しいモビリティ社会をつくるために挑戦し続けています。将来、早稲田で学んだ皆さんとも、そんな新しい未来を一緒につくっていけることを心から楽しみにしています。

1992年理工学部卒業。<br />
卒業後、トヨタ自動車入社。技術管理部、サスペンション開発担当、カムリやレクサスGSの製品企画担当を経て、2012年からレクサスLCのチーフエンジニアとして開発を指揮。その後、Lexus International Company、GAZOO Racing Companyのプレジデント、Chief Branding Officerを経て、2023年4月より、社長・CEOに就任。

1992年理工学部卒業。
卒業後、トヨタ自動車入社。技術管理部、サスペンション開発担当、カムリやレクサスGSの製品企画担当を経て、2012年からレクサスLCのチーフエンジニアとして開発を指揮。その後、Lexus International Company、GAZOO Racing Companyのプレジデント、Chief Branding Officerを経て、2023年4月より、社長・CEOに就任。

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