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2023年9月卒業式を挙行しました

2023年9月16日(土)、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2023年度学部卒業式・大学院学位授与式を執り行いました。

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Thu 21 Sep 23

2023年9月16日(土)、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2023年度学部卒業式・大学院学位授与式を執り行いました。

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Thu 21 Sep 23

学部卒業生(758名)、大学院修士課程修了者・専門職学位課程修了者(559名)、博士学位取得者(88名)が、早稲田の杜を巣立ち、新たな門出を迎えました。
昨年度に引き続き、本式典会場での出席者は卒業生本人のみに限定し実施いたしました。保護者の皆さまには同時中継会場を用意し、式典の模様をライブ配信いたしました。※式典当日のアーカイブ映像に関しては、本ページの末尾をご覧ください。

総長式辞

卒業生の皆さん、ご家族・ご親族の皆様、ご卒業おめでとうございます。卒業される皆さんはもちろん、これまで卒業生を支えてこられたご家族・ご親族の皆様も、たいへんお喜びのことと存じます。本日は、早稲田大学を代表して、私からお祝いの言葉を申し述べたいと思います。

今年の9月に卒業される皆さんは、特別な思いを持って、卒業されることと思います。今年の3月までの過去3年間、新型コロナウイルス感染症の拡大というパンデミックに、世界中・日本中が振り回されました。早稲田大学も例外ではなく、4年生、修士2年生、博士後期課程の修了生は、在学中の2年から3年間をキャンパスに自由に通うこともできず辛い思いで過ごされたことと思います。昨年からは徐々に対面授業を増やし、キャンパスにも活気が出てきましたので、皆さんも最後の1年間はある程度は学生生活を楽しめたのではないでしょうか。とはいえ、それ以前にはすべての授業がオンラインで行なわれた時期も長くあり、ご苦労をおかけしました。それらの措置は、感染拡大を確実に防ぐためには、仕方がなかったとはいえ、皆様には申し訳なかったと思います。
その反面、早稲田大学の判断は他の大学に先駆けて感染防止策を打ち出したことで、他大学からは高い評価をいただきました。その理由は、私たち早稲田大学は、新型コロナウイルスの感染拡大を当初からパンデミックとして捉え、危機管理の鉄則を実行しました。それは、危機状況ではMinimizing Maximum Regret (Mini-Max Regret)という最悪の状況を最小限に抑えるという考え方です。私たちには、環境が非常に良い時にはMaximizing Maximum Meritという利得の最大化を目指しますが、危機状況ではその正反対のMinimizing Maximum Regretという考え方が効果的であるということを、身をもって実証しました。
このように、コロナ・パンデミックは数々の試練を私たちに与えましたが、皆さん卒業生も私たち教職員も、これらをネガティブなものとしてばかり捉えずに、これらから得た教訓を生かして前向きに進んでいただきたいと思います。学修の仕方も、就職活動も大きく変化し、皆さんは今後の人生に活用していくことでしょう。同時に、私たちはオンラインでのコミュニケーションを強いられる中で、対面でのコミュニケーションがいかに貴重で大切なものかも再認識しました。このように我々がコロナ・パンデミックから学んだことも数多くあると思います。ぜひとも、それらの経験を今後の人生に生かしてください。

私は、約4年前、2018年11月に総長に就任して以来、「たくましい知性」と「しなやかな感性」を育むことを、早稲田の学生が身に着けるべき理念として、提唱してきました。
「たくましい知性」とは、どういう知性でしょうか。今日、人類が直面している問題の多くには、正解がありません。たとえば、コロナ・パンデミックへの対策には、これが正解、と証明されているものはありません。同様に、地球の温暖化への対策も正解のない問題です。あるいは核兵器を持つ強大国が小さな隣国に武力侵略した場合も、これを止める解決策には正解がありません。数えれば、きりが無いほど正解のない問題は、たくさん存在します。皆さんが社会に出て直面する問題の多くは、どの問題の正解も教科書や専門書には記されてはいないのです。そのような未知の問題に果敢に挑戦して、自分の頭で自分なりの解決策を考え出す力、これを私は「たくましい知性」と呼んでいます。
早稲田大学で皆さんは、「たくましい知性」を育み「自分の頭で考える」ことを身につけたと思います。同時に、「自分の頭で考える」ためには、やはり学問が重要なのです。学問をひもとけば、過去に人類がどのように、未知の問題に挑戦したのかを、学ぶことができます。したがって、皆さんが未知の問題に挑戦する際には、早稲田で学んだ学問が座標軸となり、今後の人生の道標となっていくはずです。

もう一つ大切なことは、「しなやかな感性」を育むことです。早稲田大学の創立者である大隈重信は、建学の精神として、「学問の独立」「学問の活用」と共に、「模範国民の造就」の大切さを説いています。すなわち、「一身、一家、一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無くてはならぬ」と、利他の精神の大切さを強調しているのです。この心の広い寛容の精神により、異なる国籍・エスニシティ・言語・宗教・文化・信条・身体条件・性別・性的指向性を持つ人々に対して、敬意をもって接することができます。そうした利他の精神を身につけることで、「しなやかな感性」は涵養されていきます。
皆さんは、早稲田で身につけた「自分の頭で考える」力に自信を持って、社会に出て活躍してください。あるいは、さらなる上のレベルの学問を追究していってください。私たちは皆さんの今後の活躍を応援しています。

最後に、これから早稲田を巣立って行く皆さんに、私から特にお伝えしたい言葉があります。「皆さんはこれからの人生で、やり甲斐がある、興味深いと思うことを是非とも追及してください」。現時点で流行しているとか、数年後にはこれが流行(はや)るだろうとかの理由で決めるのではなく、ご自分で「やり甲斐がある」と思うことに打ち込んでください。いくら流行に乗っていても、ご自分に興味のないことや、やりたくないことでしたら、皆さんの力は、90%か80%しか発揮されません。流行に乗っていなくても、やり甲斐を感じる、関心の高いことなら120%くらいの力を発揮できます。どの分野であろうと、120%の力で仕事する者は、80%で仕事する者に優ります。

皆さんは、是非とも早稲田で学んだことに自信を持ち、人生を切り開いていってください。卒業後も、時々は母校に帰ってきてください。その時には、今よりも輝いている早稲田で、今よりも輝いている皆さんとお会いしましょう。

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早稲田大学校友会代表幹事 挨拶

早稲田大学校友会代表幹事 萬代 晃 様

本日ご卒業の皆さん、そしてこれまで皆さんを支えて来られたご家族の皆様、ご卒業、誠におめでとうございます。2020年の初頭から猛威をふるっております新型コロナウイルス感染症は、日本国内のみならず、世界的な流行となり、人々の生活にも深刻な影響を与えました。今年に入ってから、行動制限等の緩和が進み、通常の社会活動が活気を取り戻しつつあることを大変嬉しく思っております。
本日ご卒業の皆さんにとっても、この約3年半は勉学をはじめとする学生生活を継続する上で、沢山の苦労があったと思います。だからこそ尚更、卒業生の皆さんを心からお祝いするとともに、校友会の代表として是非メッセージをお届けしたいという熱い気持ちで、今は胸が一杯でございます。

さて、皆さんは、卒業と同時に全員の方がもれなく早稲田大学の校友となり、校友会の会員となります。早稲田大学では卒業生を「校友」と呼びます。そして「校友会」とは早稲田大学卒業生による同窓会組織になります。早稲田大学校友会は、1885年(明治18年)に、早稲田大学の前身である「東京専門学校」の第1回卒業生を送り出してすぐに発足しました。校友会の活動方針は、母校そして後輩である現役学生に対する支援と、校友相互の人脈づくりや親睦を図ることであります。

現在の校友数は約67万人。日本全国の地域、年次、職域、海外など約1,400の稲門会が組織され、活発に活動しております。早稲田の誇りはこの67万人の校友のパワーです。こうした偉大な伝統を受け継ぎ、私たち校友会は、今後も多くの皆様にご参加いただきながら、「ともに世界へ ともに未来へ」の合言葉を掲げて、「心の故郷(ふるさと)、早稲田」とともにあり続けたいと願っています。

早稲田大学を本日無事に卒業される皆さんは、誰もが経験したことの無い、言わば“答えのない未来”を担っております。現在、世界は、新型コロナウイルスとの闘いがいまだ続いているだけでなく、政治・経済・社会制度・安全保障などの大きな変革の真只中にあり、先行きの不確実性は益々高まっております。しかし、このような時代だからこそ、既成概念にとらわれず新しいものに挑戦する早稲田的な人材が求められています。まさに、地域で活躍し、世界に羽ばたくグローバル・リーダーであります。

これから皆さんが歩んでいかれる途中には、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、辛いこと、悲しいことなど大きな困難が待ち受けていることもあるでしょう。しかし、皆さんの前途は洋々であると信じています。早稲田で身に付けた「たくましい知性」と「しなやかな感性」に更に磨きをかけ、この早稲田で学んだという誇りと進取の精神を持って、日本中、いや世界中の人々の心を動かし、感動を与え、世界に大きく貢献できるような人になってください。

皆さんの傍らにはいつも母校である早稲田と校友の仲間がいて、勇気づけてくれることを忘れないで下さい。そして、ゆくゆくは母校の後輩である現役学生たちの力強い応援団としても温かいご支援をいただければと願っております。
校友会のキャッチフレーズは「ともに世界へ ともに未来へ」です。卒業生の皆さん、世界へ!未来へ!是非力強く羽ばたいてください。

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卒業式アルバム

Waseda Live

2023年9月16日(土)11:00~

対象:全学部・研究科

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