名誉博士 豊田章一郎氏 のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、豊田章一郎氏が2月14日に逝去されました。
豊田章一郎氏は、1982年のトヨタ自動車株式会社取締役社長就任以来、卓越した指導力と先見性を持った世界戦略の展開により同社を牽引し、国内生産累計1億台を超える自動車会社へと押し上げて「世界のトヨタ」の名声を不動のものとされました。
その世界戦略は、同社の国際競争力を強化し我が国の経済発展に資するだけにとどまらず、海外進出先の経済社会にも貢献することを旨とし、国際競争と国際協調の調和を追い求めるものでした。
また、その卓越した経営手腕により、社団法人日本経済団体連合会会長、財団法人機械振興協会会長、社団法人日本自動車会議所会長を歴任し、今日の日本の経済界に重きをなし、とりわけ経済団体連合会会長として、「大胆な構想、着実な実行」を基本姿勢に据え、経済社会システムの変革に取り組み、「魅力ある日本」の創造に傾注されました。
本学はその多大なる功績を称え、2007年4月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

2007年4月1日 入学式にて

名誉博士号贈呈式にて白井総長(当時)とともに