Notice大切なお知らせ

再生可能エネルギー有効利用に向けて

JST「共創の場形成支援プログラム」公募プロジェクトに採択

 発表のポイント

  • 産学公が課題解決のために共創する場を形成し、新規な技術・システムの社会実装を協力 に後押しするイノベーションエコシステムの醸成を目指します
  • 未利用熱の発生地と熱需要地を蓄熱輸送で結び、地域の再生可能エネルギーの有効利用を具現化する実証を通して、地域資源を最大限活用できる地域システムを探索する活動を展開します

1:発表概要

早稲田大学(本部:東京都新宿区、総⾧:田中愛治)理工学術院の中垣隆雄(なかがきたかお)教授らの研究チームは、これまでに東京大学をはじめとした複数の大学や企業、自治体や公共団体との協創で、地域のシステムを持続可能なものへと移行していくための研究活動を展開して参りました。このたびその研究活動が国立研究開発法人科学技術振興機構(以下 JST) が公募する「共創の場形成支援プログラム」の育成型(共創分野)プロジェクトとして採択されました。この研究活動では、地域資源を循環利用する物質・エネルギーシステムを社会実装するためのイノベーションエコシステムを地域ごとに醸成する産学公共創を研究、実践していきます。早稲田大学はこれまで、種子島の製糖工場をモデルとした未利用熱の蓄熱輸送よる有効利用技術を6年以上研究して参りました。今後は、出光興産株式会社をはじめとし、東京大学、東北大学、千葉大学、芝浦工業大学、 さらには活動を展開する具体的な地域の1つである種子島における一市二町(西之表市、中種子町、南種子町)、新光糖業株式会社と連携し、実証試験等を通じて地域住民を巻き込んだ社会実験を行い、他地域へも展開する予定です。

2:発表詳細

持続可能な開発目標(SDGs)をはじめとし、地域循環共生圏や気候非常事態宣言、2050 年ゼロカーボン宣言、温室効果ガス排出実質ゼロなど、基礎自治体や地域において目指すべきビジョンとして示されているものの種類は益々多様化し、実際に宣言を表明する自治体も増えています。同時に、分散型のエネルギーシステムを構成する各種再生可能資源を用いた創エネルギー技術や蓄電池・エネルギーキャリアなどの調整力、固定価格買取制度や法的発送電分離など、新規な技術の開発だけでなく社会経済的な新たな仕組みも提案・実施されてきています。 しかしながら、多くの自治体や地域において、専門的人材の不足などの理由により、具体的な対策の検討や計画が進んでいないという実態があります。 このような中、このたび JST「共創の場形成支援プログラム」育成型(共創分野)の公募プロジェクトとして採択されました、「資源を循環させる地域イノベーションエコシステム研究拠点」では、地域で入手可能な資源を高度に循環利用するシステムを実現可能とする拠点として、研究・教育を行っていきます。ここでは、関連する産業や公共団体と大学の共創(産学公共創)を通じ、拠点ビジョン「理想の概念・論拠・情理に基づいたイノベーションエコシステムで地域資源が循環するシステムを開発できる産学公共創の実現」のもと、

  • 地域資源の循環利用で到達できる物質・エネルギーシステムの設計
  • 地域経済循環の可視化に基づく技術と地域システムのマッチング
  • 最先端知に基づくビジョンと地域の Co-learning
  • 論理・論拠・情理に基づく地域資源を活用する物質・エネルギーシステムの実証・実装

を目的として、参画機関が共同研究を行う予定です。早稲田大学は共創の場の中で、蓄熱輸送技術に関する豊富な研究成果を基にした物質・エネルギーシステムの設計および実証を通して、種子島をはじめとするさまざまな地域資源の有効活用について具現化していきます。研究開発状況や社会状況によって、導入候補となる技術・システムや前提となる条件が変遷する中、常に新たな組み合わせを検討し続けられるイノベーションエコシステムを醸成し、 継続的な改善により、持続可能なビジョンへの到達を目指していきます。具体的な地域として、まず、種子島においてイノベーションエコシステムを展開し、地域資源を最大限用いるシステムを提案・実装するとともに、他地域への展開も目指します。

なお本活動については、プロジェクト開始後の進捗状況等に応じて、適宜修正される可能性があります。 

3:論文情報

タイトル: Design of zeolite boiler in thermochemical energy storage and transport system utilizing unused heat from sugar mill

DOI:https://doi.org/10.1016/j.apenergy.2019.01.104

掲 載 先 : Applied Energy, 238, pp. 561-571, 2019

著 者 名 : Shoma Fujii, Naoyuki Horie, Ko Nakaibayashi, Yuichiro Kanematsu, 育成型 60 Yasunori Kikuchi and Takao Nakagaki

製糖工場の未利用熱の有効利用としてゼオライトの水蒸気吸脱着による蓄熱輸送システムを検討し、その主機の一つである「ゼオライトボイラ」の機器構成、設計法、実験的な性能評価 など、産業用に適した加圧蒸気の連続生成の根幹をなす技術の要諦をまとめた論文です。

4:採択プロジェクト概要

(1)プロジェクト名称・内容 「資源を循環させる地域イノベーションエコシステム研究拠点」

(2)参画機関(順不同) 大学 :東京大学(本プロジェクト代表機関)、早稲田大学、東北大学、千葉大学、芝浦工業大学 企業 :出光興産㈱、新光糖業㈱、 自治体:西之表市、中種子町、南種子町

(3)プロジェクト代表者 プロジェクトリーダー :東京大学未来ビジョン研究センター 菊池康紀准教授   副プロジェクトリーダー:東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員 兼 出光興産株式 会社サステナビリティ戦略室 室長付 鹿嶋一浩

(4)JST による支援期間 2020・2021 年度(2 ヶ年度)

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