アクセラレーション・プログラム始動

早稲田大学ビジネススクールと研究開発プロジェクトとのビジネス視点を融合した先進的なアクセラレーション・プログラム始動

学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、総長:田中愛治、以下、早大)は、早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構の研究開発プロジェクトの一つである『科学技術と新事業創造リサーチ・ファクトリー』(以下、ファクトリー)を基盤とし、大学内外の科学技術シーズの商業化に関するアクセラレーション・プログラムを開始いたしました。

本学の次代を担う研究者(牧兼充(まき かねたか)准教授)を核とした本ファクトリーでは、その第一段階として、早大ビジネススクール(以下、WBS)設置の夏クォーター科目:「Lab to Market:科学技術の商業化と科学的実験」の授業に協力する形で、科学技術シーズの商業化を促進します。
(夏クォーター:2020年6月21日~8月1日)

■概要

このプログラムには、約40人のWBSの社会人学生が参加し、理工系の研究者と連携しながら、研究シーズの潜在市場を模索します。NASAが開発したQuickLookと呼ばれる技術評価のフレームワークや、マサチューセッツ工科大学の開発した”Disciplined Entrepreneurship”と呼ばれるビジネス化のフレームワーク、その他ビジネスアイディアの有効性を検証するための仮説検証・実験のフレームワークなどを統合したアクセラレーション・プログラムとなっています。

現在、早大内から3件、外部の大学から3件の技術シーズの持ち込みがあり、プログラムの参加者が10のグループに分かれて検証を行っております。7週間(6/15-7/27)のプログラムの間に、研究者や潜在顧客へのインタビューなどを行い、科学技術シーズの応用分野の評価を行います。7月27日(月)には外部評価員をお招きした最終発表会(外部参加不可)を行い、9月頭頃に対外的な発表イベントのオンライン開催を予定しております。

このアクセラレーション・プログラムは、従来の大学で行われているアントレプレナーシップ教育や、アクセラレーション・プログラムよりも、商業化ステージにおける前段階に位置づけられています。

アウトプットは科学技術シーズのビジネスモデルを構築するということよりも、科学技術シーズの研究自体の応用可能な潜在市場を見出し、必要に応じて共同研究パートナーを発見、もしくは研究の方向性を広げていくことを目的としています。

今後は共同研究企業と協同してアクセレーション・プログラムを立ち上げ、大学と企業が連携したオープンイノベーションを促進させていく予定です。

 [ご参考]

早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構
科学技術と新事業創造リサーチ・ファクトリー
科学技術と新事業創造リサーチ・ファクトリーとは、2019年11月1日に設置され、世界の社会科学の研究分野で実践されている「イノベーションの手法」について、網羅的に調査を行い、その手法を会員企業等により構成されるコミュニティにおいて実践することを目的としています。「イノベーションの手法」としては、デザイン思考、リード・ユーザ・リサーチ、ユーザ・イノベーション、イノベーション・トーナメント、科学的実験の導入による仮説検証とリーン・スタートアップ、ムーンショット・プロジェクトのデザイン、Structured-Spin-Inモデル、CVCを含めたベンチャー・キャピタルの有効活用、世界のイノベーション・エコシステムとの連携と有効活用、スター・サイエンティストの同定と連携など多様な手法に関して扱っていく想定です。
https://www.waseda.jp/inst/oi/researchproject
https://www.stentre.net/about/

Waseda Business School (Graduate School of Business and Finance) 設置科目
Lab to Market:科学技術の商業化と科学的実験 (夏クォーター  月6-7時限)

この授業は、「技術経営」と「アントレプレナーシップ」の融合領域である。この授業の特徴は、「サイエンス」と「アントレプレナーシップ」の関係を (1) シーズとしての「サイエンス」の商業化、 (2) 新事業創造の手法における「サイエンス」の活用、の2つの観点から掘り下げる点にある。

Lab to Marketという授業名はもともと、カリフォルニア大学サンディエゴ校のビジネススクールでスタートした、科学技術を商業化する手法を学ぶためのプログラムであり、近年はハーバードビジネススクールにおいても同様の授業名がある。この授業では、それらの授業で用いられている教材なども積極的に活用する。

内容に関するお問い合わせ先

早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構
科学技術と新事業創造リサーチ・ファクトリー
担当:牧兼充(早稲田大学ビジネススクール准教授)
メール:[email protected]

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WASEDA University

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