日下田實氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
マナスル世界初登頂者の日下田實氏が1月18日にご逝去されました。
1956年に標高8163メートルのマナスルの登頂に初めて成功した日本の登山隊のメンバーで、12人の隊員中最年少であった日下田さん自身も登頂されました。このマナスル世界初登頂は、ヒマラヤ・オリンピックといわれた当時の8000メートル峰登山の中でも特筆される成果で、一連の新聞報道や記録映画「マナスルに立つ」は国民を熱狂させ、若者、少年たちを勇気づけました。その後、 数々の委員などを務めて日本登山界の発展に寄与し、1996年、永年の民事調停委員としての貢献に対して最高裁判所長官表彰され、2001年にはマナスル登頂、調停委員の功績、地方教育への貢献に対して勲5等双光旭日章が贈呈されました。
本学はその多大なる功績を称え、2010年3月に早稲田大学スポーツ功労者(※)として表彰いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
早稲田大学スポーツ功労者について
創立百周年を記念し、スポーツの振興に顕著な功績のあった校友を表彰することを目的として、1982年10月に『スポーツ功労者表彰規程』を制定しました。これに基づいて、永年にわたりスポーツ界に貢献した70歳以上の者で、且つオリンピック大会3位以内の入賞者・世界選手権大会3位以内の入賞者・世界記録樹立者・国際的功労者およびこれに準ずる国内的功労者のうちいずれか一つに該当する者の中から適当と思われる者を選定し、表彰しています。