早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科 河合隆史研究室では、人間工学のアプローチを用いた立体映像(3D)やバーチャルリアリティ(VR)の応用・評価に関する研究に従事してきました。その成果として、「見るだけで触感が伝わるシステム」と、「歴史的記録映像の3D化ソリューション」という、新たな臨場感の創出技術を提案し、その実現例として3D・VRコンテンツを試作しました。
試作したコンテンツは、東京ビッグサイトで開催中の設計・製造ソリューション展(DMS)【6月19日~21日】において一般公開しました。
研究成果の概要
1. 見るだけで触感が伝わるシステム
映像を見るだけで触感が伝わるという現象を、簡易な仕組みで実現
早稲田大学 河合隆史研究室では、視覚誘発型「微触感」錯覚という、視触覚間の相互作用(クロスモーダル)を利用した、次世代のVR技術の研究に取り組んでいます。「見るだけで触感が伝わるシステム」は、手には何も触れていないにも関わらず、映像を見るだけで触感が感じられるという錯触現象を、きわめて簡便な仕組みで実現することに成功しました。
今回は、その応用例として、天候や気温等を示唆する視覚刺激と、それによって誘発される温冷感や風覚を制御することで、従来にない気象情報の体験を意図した「体感天気予報」を提案します。
* 本システムは、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)との共同出展となります

「見るだけで触感が伝わるシステム」の概要

本システムの応用例 「体感天気予報」
2. 歴史的記録映像の3D化ソリューション
早大所蔵「坪内逍遙 最終講義(1927年撮影)」の3D化を実現
早稲田大学河合隆史研究室が、凸版印刷株式会社との共同により取り組んでいるテーマです。今回は、全カットに特殊処理を施すことで3Dの高品質化と同時に、映画監督やピアニストとのコラボレーションという、産学「芸」の連携による作品としての高付加価値化を目指しました。

3D化された『坪内逍遥 最終講義』の一場面
素材協力 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

3D化されたコンテンツを鑑賞しながらのピアノ伴奏 レコーディング中の風景
- 監督:七里圭
高校時代の8ミリ映画が、ぴあフィルムフェスティバル’85で入選。早大在学中から映画の現場に入り、2004年、山本直樹原作「のんきな姉さん」で劇場デビュー。 - ピアノ演奏:柳下美恵
1995年、朝日新聞社主催の映画生誕100年記念上映会でデビュー以来、国内外の映画祭や映画館で、サイレント映画専門の伴奏ピアニストとして活躍。
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