早稲田大学では毎夏、WASEDA SUMMER SESSION(以下、サマーセッション)という約4週間のサマースクールを開講しています。2018年度も80大学19の国・地域から集まった学生が、”Japanese Studies”をテーマに日本の政治・経済、歴史・文化など様々な分野について学びました。サマーセッションでは、Student Intern(以下、SI)として、本学の在学生が外国人留学生のサポートを行っています。今回シリーズで、SIとしてサマーセッションに参加した学生にインタビューを行い、自分自身の留学とSIの仕事から得られた経験について話を伺いました。
今度は自分の住んでいる東京で日本に来た留学生を助けたい
2017年秋からカナダのカルガリー大学へ留学しました。私自身がずっと日本で生まれ育ち、海外経験もあまりなく安全な国へ行きたかったのと、カナダは移民が多いので色んな国の友達を作りたいという想いから選びました。語学留学ではなく交換留学だったので、言語学や社会学などの一般科目を履修しましたが、教育学の授業が一番大変だった印象が残っています。また、日本語の授業のTAとして活動することで、日本語を勉強するカナダの学生を通じて、日本を外側から見る機会に恵まれました。留学後、早稲田大学に復学するまでの2か月では、カナダ国内から米国、欧州にかけて1人旅をしました。その際、現地の方にたくさん助けてもらう機会があり、今度は自分が住んでいる東京で日本に来た留学生を助けたいと感じSIに応募しました。

カナダ留学中・ナイアガラの滝にて
SIではビジネスの授業のTAをしていました。また、お台場へのフィールドトリップでは、SIのメンバー中心に企画し、サマーセッションに参加している約140名の留学生のほぼ半分、70名以上の留学生が参加してくれました。私は、お台場の見どころマップを作り、当日のアテンドを担当しました。SIのメンバーは学部を越えて色々なバックボーンを持った学生が集まっていたため、ここでしか出会えないメンバーと知り合えて、とても刺激を受けました。
もっと日本を知って自分の経験を還元していきたい
SIを終えた現在、留学アドバイザーとして、これから留学へ向かう在学生の皆さんをサポートしています。留学中やSIの時から感じている海外の方とコミュニケーションをする上での課題として、自分自身、日本のことをもっと知る必要があると感じています。もっと多角的に日本や早稲田大学のことを見て、自分の経験を還元していきたいです。

サマーセッション 日光へのフィールドトリップへSIとして参加
私は、これまで自分の道は自分で決めてきました。卒業後のキャリアについても、きちんと自分のやりたいと思うことをやりたいので、周りに流されず決めていきたいです。いずれは海外でも働きたいと考えています。そのような時にこそ、日本で生まれ育ったアイデンティティを発揮するつもりです。是非、留学に興味のある皆さんも周りに流されず、自分の道を自分で決めて歩んでいってください。
丹羽 絢香(にわ あやか)
Profile
国際教養学部3年
2017年秋~2018年春までUniversity of Calgaryへ留学。帰国後、サマーセッションのSIとして従事し、現在は留学アドバイザーとして留学を目指す学生のサポートを行っています。
※掲載情報は2018年度内の取材当時のものです。