早稲田環境塾の原剛本学名誉教授をアドバイザーに迎え、「日本文化を通して環境を考える」をテーマに、東京・埼玉・岩手・京都の4都府県でのフィールドワークを主とした7日間の合宿形式のプログラムを組みました。最終日には本学にて成果発表会が行われ、3大学で編成されたグループ発表では「温故知新」「中庸」「畏敬」など、興味深いキーワードが選定されました。
主なプログラム
- 8月17日(金)<東京> 開講式
- 8月18日(土)<東京> フィールドワーク(都庁)、記念講演(東京都市大学 涌井史郎教授)
- 8月19日(日)<岩手> フィールドワーク(田野畑村)、記念植樹、植樹林「思惟の森」視察
- 8月20日(月)~22日<岩手、京都> フィールドワーク(中尊寺、毛越寺、貴船神社、金閣寺、鞍馬寺)
- 8月23日(木)<東京> 成果発表、修了式
フィールドワークでは東日本大震災で被災した岩手県田野畑村を訪れ、津波の語り部から震災時の体験談を伺い、上机莞治村長からは村としての地域復興の状況を学びました。また同村の自然大学校にて学生たちは植樹を行い、本学が50年以上に渡って活動を続けている「思惟の森」を視察しました。イオンレイクタウンの視察では、ハイブリットガスエコシステムや海のエコラベルなど、イオンのショッピングセンターでの環境に対する取組みを学びました。
京都では貴船神社において高井和大宮司から神道に内在する環境思想を学び、丸山弘子早稲田環境塾講師から神仏習合思想について学びました。また世界遺産である金閣寺を訪れ、華やかな日本文化を肌で感じました。鞍馬寺では、信楽香人貫主から仏教の環境思想を学びました。
修了式では、原剛名誉教授から、未来の環境政策を担う本フォーラム参加学生への講評として、「Imaginationを大事にしてほしい」というメッセージが伝えられ、大盛況のなか閉幕となりました。本フォーラムを通じて、学生たちは国境を越えて友情を深め、国家間の政治問題を超えて議論を行い、環境政策立案のヒントとなる新たな視座を獲得していました。参加した学生たちが将来の環境リーダーとなってくれることを期待します。なお、本フォーラムは今後10年間継続される予定です。
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以 上