
6月、所沢キャンパスで公開練習をした時のディーン元気選手

ディーン選手がグラウンドに掲げた抱負
ロンドン五輪陸上男子やり投げの決勝が11日行なわれ、ディーン元気選手(スポーツ科学3年)は79メートル95を投げて10位となりました。惜しくも入賞を逃しましたが、それでも日本人としては28年ぶりの決勝進出。まだ20歳の若者は「世界で戦ったこの経験を生かさないともったいない。次のオリンピックで生まれ変わった姿を見せたい」と、力強く未来を見据えました。
父・ジョンさんは英国出身で、入学当初から「父の故郷なのでロンドン五輪にどうしても出たい」といっていたディーン選手。当時の自己ベストは70メートルほどで五輪出場は遠い夢でしたが、その後に急成長を遂げて今年4月に行われた織田幹雄記念国際大会で日本歴代2位となる84メートル28をマークしてロンドン五輪の参加標準記録A(82メートル00)を突破。ロンドン五輪代表選考会を兼ねた6月の日本選手権でも村上幸史選手の13連覇を阻止する84メートル03を投げ、日本代表を決定しました。所沢キャンパスのグラウンドに掲げた競走部員としての今季の目標「LONDON Go Back Home」を見事に成し遂げました。
8月8日の予選で82メートル07をマークし7位で決勝進出を果たしたディーン選手を応援しようと、所沢市の競走部合宿所では磯繁雄監督(スポーツ科学学術院教授)と競走部員ら約60人がテレビの前に集まりました。画面にディーン選手が映るたびに声援が送られ、入賞を逃した瞬間には「お疲れ様。よくやった」と温かい拍手が送られました。
ディーン選手は「結果がついてこなくて本当に悔しい。1番になった選手を見ていると、これが自分だったらと思う。これから世界陸上もあるし、また、このオリンピックの舞台で勝負してメダルをとりたい」と、今後の活躍を誓いました。

ディーン元気選手に声援を送る競走部員ら=埼玉県所沢市の競走部合宿所
早稲田大学競技スポーツセンター2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック
以 上