2018年度 早稲田大学大隈記念学術褒賞の受賞者が決定

創立者大隈重信を記念し、学術の振興をはかる目的で設けられた大隈記念学術褒賞において、研究上顕著な業績をおさめた本学教員に対して授与する「大隈学術記念賞」「大隈学術奨励賞」が、下記のとおり決定しました。

左から、中出教授、鎌田総長、佐藤教授、梅津教授

授与式は10月30日、大隈会館にて行われ、鎌田総長(式典当時)より本年度の受賞者3名に正賞と副賞が授与されました。

記念賞

梅津光生 教授

研究題目:医療イノベーションを加速させる革新的非臨床評価法の開発

佐藤拓朗 教授

研究題目:国際標準化戦略を基本とした移動通信技術開発に関する研究

奨励賞

中出哲 教授

研究題目:損害保険における損害てん補の本質

梅津光生 教授

1977年の第1回国際人工臓器学会以来、わが国の医工学と臨床医学の融合研究を先導してきました。従来、革新的治療に対しては、まずは動物実験データを取得し、それを生物統計解析することで有効性、安全性を判定するのが国際的に認められた手法でした。これに対し、本学が提唱している実臨床に基づく非臨床評価手法は、革新的医療機器の実用化促進に寄与するという行政の判断により、複数のガイドライン策定を進め、それらが国際標準化に貢献する道筋を作り上げるに至っています。

佐藤拓朗 教授

1970年代の第1世代移動通信から次世代の第5世代移動通信まで、45年間一貫して移動通信研究を進め、その間、自動車電話装置の小型化、高速データ通信方式、CDMA(符号分割多重方式)技術の開発、高速無線LANの実用化、次世代モバイルネットワーク技術、超高速通信無線技術と多くの成果を発表してきました。研究開発を通して多くの学術論文や書籍を発表し、また国際標準化活動を通して研究成果を学術および産業発展のために尽くした業績は高く評価されています。

中出哲 教授

損害保険の領域において多くの研究書・論文を執筆し、国際的にも活躍しています。そのなかでも、2016年に日本保険学会賞を受賞した「損害てん補の本質-海上保険を中心として-」(成文堂、2016年)は、損害保険における「損害のてん補」とは何かを探求し、損害保険契約の理論体系を提示した独創的な研究であり、わが国の保険研究を更に発展させ、新商品開発の枠組みとなる理論を提供した画期的な業績として高く評価されています。

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