第10回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」贈呈式

早稲田大学では2010年11月11日、第10回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」の贈呈式を行いました。鎌田薫総長からの挨拶に続いて、大賞3名・奨励賞1名の受賞者に賞状とメダル・賞金を贈り、その成果を称えました(本賞、授賞作等についてはこちらをご覧ください)。

記念すべき第10回を迎えた今年の贈呈式には、受賞者と共に取材・報道に力を尽くした取材チームの方々をはじめ、メディア関係者、同大賞記念講座「報道が社会を変える―取材過程論―」の受講学生など、約150名の招待者が出席し、選考委員である下重暁子氏の講評や、受賞者のスピーチに熱心に聞き入っていました。

鎌田総長(前列中央)と受賞者、選考委員、副総長

贈呈式後にはレセプションが行われ、出席者が飲食を楽しみながら交流を深めました。一線で活躍するジャーナリスト同士が意見を交換したり、学生たちが受賞者等を質問攻めにしたりと、活気あふれる会となりました。

 

受賞者のコメント

公共奉仕部門 大賞

NHKスペシャル「日本海軍 400時間の証言」全3回
日本放送協会 大型企画開発センター チーフ・プロデューサー
藤木 達弘氏

「我々がやっているのは、日々のニュースを扱う『報道』であり、今回も単なる歴史番組ではなく、今に通じる番組を作るのだということを考えていました。その点を評価していただいたことに、とても感激しています。」

 

草の根民主主義部門 大賞

「境界を生きる」~性別をめぐり苦しむ子どもたちを考えるキャンペーン
毎日新聞社 生活報道部「境界を生きる」取材班
丹野 恒一氏

「記事を読んだ多くの方から、ご批判も含め様々なご意見をいただき、私たちの記事がきちんと第三者に認められ、社会化されているのだと思い知りました。今も答えの見つからない取材を続けていますが、歩を進める大きな勇気をいただきました。」

 

文化貢献部門 大賞

「ヤノマミ」(単行本、NHK出版刊行)
日本放送協会 報道局 社会番組部 ディレクター
国分 拓氏

「私は、物事を分析したり論評したりすることは苦手です。番組放送の後に感じた自分の心の奥のザラつきを、積み重ねるようにして書籍化しました。そのようなものを評価していただき光栄です。もともとはテレビの人間ですので、今後も『空気』を感じるような番組を作りたいと心を新たにしました。」

 

公共奉仕部門 奨励賞

NNNドキュメント2009「法服の枷~沈黙を破った裁判官たち~」
中京テレビ放送 報道部 ディレクター
笠井 千晶氏

「主人公となった元裁判官の日記を読むたびに、『これを世に出さなければ』という気持ちがわき、その思いで番組を完成させることができました。放送に結びつけられただけでも満足していましたが、そのうえ、このような大きな賞までいただいたことに本当に感謝しています。」

 

なお、贈呈式に合わせ、本賞記念講座の授業内容をまとめた書籍の最新刊『「境界」に立つジャーナリスト』(早稲田大学出版部)が発刊されました。

 

 

以 上

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