本賞記念講座の内容を講義録として発行しています。
対話という“危険なゾーン”にあえて乗り出していくジャーナリストたち。それは、表現者としての文化的な営為であり、文化的な闘争そのものである。対話の相手はさまざまで、大震災の例を引くまでもなく、いのち、当事者、非当事者であり、自らが生きている地域であることもある。時として、対話の奇跡が生まれることもあれば、読者のために公権力の中に入って対話をすることもある。次世代の新しいジャーナリズムの担い手たらんとする人を含め、報道にかかわる(関心のある)すべての人に薦めたい一冊。
今日の状況の中で、ジャーナリズムとはどのような営為なのか。どのような意識の位相に立つものなのか。そこから読者・視聴者・オーディエンスにどのようなメッセージを伝えたいのか。メディア企業やジャーナリズム現場で働く若い人たちはもちろん、混迷の時代を生きるすべての人に読んでほしい一冊。
今日、ジャーナリズムはそもそも必要とされているのか─?近年「マスコミ」の評判低下が著しい。そのなかで蠢く大多数の「マスコミスト」たちの生態は、もう見透かされているのだ。しかし、「ジャーナリスト」は違う。ジャーナリストとは「ジャーナリズム」という「イズム」の担い手であり、実践家である誇り高き「少数者」なのだ。彼らは譲れない原則を胸に「個」として闘い、「抑圧された事実」を解放する「可視化の職人」である。
「卓越したジャーナリズム」――その卓越性はどこから生まれるのか。第一線で活躍するジャーナリストたちの問題意識と取材過程、 作品、そして人となり、この三位一体の関係が展開されることにより、その秘密が解き明かされる。組織に属し、あるいはフリーランスとしてなど、立場はさまざまであっても、 あくまで「個」として社会と真摯に向き合うジャーナリストたち。その「肉声」からは深い葛藤と静かな矜持が聞こえてくる。
記者たちはなぜ、どのようにして取材を貫徹するのか―報道現場のインサイド・ストーリを語る。
2005年5月に出版された、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座講義録第一巻『報道が社会を変える』に続く講義録の第二巻。 生身のジャーナリストが、薬害C型肝炎・信楽列車事故の報道やイラク・アフガニスタン等の紛争地取材の実態を語る。
石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を記念し、オープン教育センターに開設された講座「報道が社会を変えるー取材過程論」の初年度講座の一部を大幅に改訂して刊行しました。
本書では「阪神・淡路大震災」を取材し続ける上羽慶市氏(神戸新聞)、「旧石器発掘ねつ造」をスクープした真田和義氏(毎日新聞)、
「産業廃棄物の島」香川県豊島(てしま)の惨状を告発した曽根英二氏(山陽放送)が報道の現場を熱く語っています。
また、選考委員の内橋克人氏と佐野眞一氏が現代ジャーナリズムのあり方に鋭く迫っています。