「始めていなければ存在しなかったサービス」で世界にインパクトを アダム・ディアンジェロ氏特別講演会

エンジニアが語る 企業家精神、そしてAI

知識共有プラットフォーム「Quora」創設者兼CEO、アダム・ディアンジェロ氏

2018年6月6日、知識共有プラットフォーム「Quora」創設者兼CEOでFacebook初代最高技術責任者(CTO)のアダム・ディアンジェロ氏による特別講演会「エンジニアが語る 企業家精神、そしてAI」が西早稲田キャンパスで開催されました。WASEDA-EDGE人材育成プログラムが主催した本公演には、200人以上の学生や教職員が集まりました。

ディアンジェロ氏は、カリフォルニア工科大学で過ごした学生時代の話から、Facebook CTOを経て、時価総額10億ドルを超えるユニコーン企業となったQuoraを2009年に設立するまでの話、さらにAIが社会にどのような影響をもたらすかについて語りました。また、質問投稿用アプリ「sli.do」を使いながら参加者が匿名で質問できるというユニークな質疑応答も行われました。

実は、Facebookの共同創業者兼会長兼CEOであるマーク・ザッカ―バーグ氏とは高校の同級生であり、友人であったそうです。ディアンジェロ氏によると、ザッカ―バーグ氏はチャンスを見出すのが得意で、判断力が優れているそうですが、それは彼も同様だといえます。「僕が大学生だった頃、Facebookはまだ小さな会社でした。当時、ソーシャルネットワーキングはキャリアの選択としてはあまり良いものとみなされておらず、Facebookで働くことに対し、多くの友人たちから「それは誤った判断だ」と言われ、「もっと大きな会社で働くほうが経歴として申し分なく、親戚間での評判がいいのに」とも言われたりしました」。

「Facebookはなにがあろうと成功すると思いました。一方で、Quoraは僕が始めていなければ存在しないサービスだったと思います」

このような意見があったにも関わらず、ディアンジェロ氏が最終的にFacebookで働くことを選んだ理由は、ソーシャルネットワーキングが好きであること、また、インパクトのある仕事がしたかったからだそうです。常になにか新しいことをしようとするチャレンジ精神は、Facebookを去った理由からもうかがえました。

「Facebookはなにがあろうと成功すると思いました。一方で、Quoraは僕が始めていなければ存在しないサービスだったと思います。Quoraを通じて、世界におおきな影響をもたらしたかったのです」と、コメントしました。

月間ユニークビジター数が2億人超のQuoraは、オバマ元大統領やヒラリー・クリントン氏など、多くの著名人や起業家も使用している注目サービスです。世界に膨大な量の知識がある中、ほとんどの知識は限られた人々しかアクセスできないため、Quoraは「世界中の知識をみんなで共有し、その知識を広げ深めること」を使命として、有識者と質問者が繋がり、AI技術を駆使しながら知識を共有することを目的としています。記名で回答することがルールであるため、著名人に関する質問に対し、本人が回答することも珍しくなく、また、AIのパーソナリゼーション(個人向けにカスタマイズすること)は時に視野を狭めてしまうことがあるので、Quoraのアルゴリズムは人々に探索してもらうことも工夫されているそうです。

「Quoraで私たちは、知識を共有したいと感じるさまざまなモチベーションを大切にしたいと考えています。例えば、ある人たちは純粋に人助けしたい、またある人たちはレピュテーションを築きたいというモチベーションがあります。また、自分の経験をシェアしたいと思う方もいます。」と話しました。さらに、リスク管理しながらも、AIがもたらす未来に対して楽観的なディアンジェロ氏は、人々とAIが協働することによって、さまざまなサービスのクオリティーが担保され、AIが出来る限りの仕事をしながら、その隙間を人間が埋めていくことが理想と語りました。

最後にディアンジェロ氏は、会場に集まった学生に対し、自分や友達のために小さなプロジェクトから始めるようにとアドバイスしました。ディアンジェロ氏自身も、中学生のころからプログラミングを趣味としてはじめ、コンテスト等にエントリーすることによって、学習サイクルを確立しながら楽しむことで得たものがあったと話しました。

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