早稲田大学大学院会計研究科は、2019年4月より、従来からの会計専門コースに加えアクチュアリー専門コースを新設します。
リスク管理へのニーズが高まるなか、アクチュアリー人材の需要が増大している反面、人材の供給は必ずしも十分とはいえない状況です。会計研究科は、専門職大学院としてこのような現状を改善するため、これまで日本アクチュアリー会等と提携し、会計分野の隣接領域であるアクチュアリー関連のプログラムを提供してまいりました。今般、学生および企業双方のニーズに沿った教育体制の確立を目指し、また、アクチュアリー試験への対応を一層図るためにアクチュアリー専門コースを設け、国内外のアクチュアリー分野で活躍する人材を輩出してまいります。
なお、大学・大学院におけるアクチュアリーの養成を目的とするコースの設置は、国内では初めての試みです。
※アクチュアリー (actuary) とは、保険や年金におけるリスク測定や料率計算を行う数理業務のプロフェッショナルのこと。
1.概要
- コース名称: 大学院会計研究科「アクチュアリー専門コース」
- 開設時期:2019年4月
- 入学時期:2019年4月
- 修業年限:2年
- 修了必要単位数:60単位
2.本コースの特徴
保険や年金におけるリスク測定や料率計算を行うアクチュアリーおよびその関連業務は、保険・年金・退職給付等会計分野の隣接領域であり、会計研究科では従来から自分の得意分野を広げる「会計+1」のコンセプトのもと、アクチュアリー関連科目を多数提供してきました。
今般新設するアクチュアリー専門コースでは、アクチュアリー1次試験(基礎科目)の試験シラバスに対応する講義および受験を意識した演習からなる科目群に加えて、リスクの数理的な把握を必要とする領域での実務に求められる専門知識および問題解決能力を養うための講義を幅広く設置します。
これにより、高度な専門知識・能力に加えて、従来の実務教育では得ることが難しい幅広い知識・能力と高度なプロフェッショナリズムを有するアクチュアリーを養成することを目的としています。
また、アクチュアリーを目指す学生だけでなく社会人も応募しやすくするため、多様な入試形態を設けます。
さらには、一部の授業について、当学の学部生はグローバルエデュケーションセンター(GEC)設置の「全学オープン科目」として、会計研究科以外の大学院生は会計研究科設置の「他研究科提供科目」として履修することができ、全学的にアクチュアリー分野での教育を支援してまいります。
3.入試に関して
詳しい情報はこちらをご参照ください。