場所: 早稲田大学26号館(大隈記念タワー)10階125記念室 撮影: 2018/2/26

大隈記念タワー26号館(大隈記念タワー)にて好評開催中です

明石人の骨盤の一部の化石(複製)

洞窟から発見されたネズミなどの小動物の歯の化石

ゾウやシカなど哺乳類の化石の数々
早稲田大学26号館(大隈記念タワー)10階125記念室にて、『直良信夫展 再発見された遺産は語る』が開催されています。理工学部教授であった直良信夫氏は、明石人の発見などで、その名が広く知られています。
この展示が開催されることになった経緯やみどころについて、国際学術院教授平山廉氏と早稲田大学高等研究所助教西岡佑一郎氏にお聞きしました。早稲田大学には直良氏が収集した考古・古生物標本が多数収蔵されていますが、2012年、平山氏に「本庄考古資料館に化石があるので見てもらえませんか?」と関係者の方より連絡があったことがきっかけで、このプロジェクトが始まりました。コレクションの中には、未公開の化石標本や、戦時中の空襲で焼失したと思われていた標本など貴重な資料が多く、まだ研究が着手していないものも多く含まれています。
会場には、直良氏の手書きの標本目録、旧満州や北朝鮮で発見された化石、日本で最初に記載された魚類化石、早稲田大学旧3号館から発見された貝化石、戦火の高熱で溶けたガラス片が付着した化石など、およそ150点にも及ぶ貴重な資料が展示されています。当時の気候、生息していた植物や動物、その時代に生きた人々の生活を、これらの化石が物語っています。
また、期間中の毎週土曜(3/10、3/17、3/24)は本展覧会に関わった古生物学者によるギャラリートークを13時より125記念室にて開催します。専門分野からの直良コレクションの解説に加え、実際に調査している化石産地や標本を紹介します。いずれも申込み不要で参加無料です。3月11日(日)には、早稲田大学大隈記念講堂小講堂にて講演会では、考古学、人類学、古生物学のトップランナーが直良氏の研究資料について議論する予定です。(ま)
早稲田大学化石コレクション直良信夫展
会期:2018年2月26日(月)~3月26日(月)
会場:早稲田大学26号館(大隈記念タワー)10階125記念室
時間:10:00~17:00
閉室日 祝日、日曜日 ※3月11日(日)、3月25日(日)は11:00~17:00で開室
入場無料
主催:直良信夫展実行委員会
共催:會津八一記念博物館
協力:早稲田大学本庄考古資料館、早稲田大学高等研究所