2017年12月5日、マイケル・ケネディ著『アイルランドと日本:1957-2017』出版記念講演会「アイルランドと日本 60年の友好関係を振り返って」が開催され、250名を超える学生・教職員・一般の方が参加しました。このイベントは、アイルランドと日本の外交関係樹立60周年を祝うとともに、両国間の良好な関係をさらに深めるための祝賀行事の1つとして、駐日アイルランド大使館と早稲田大学が共催したものです。
最初に理事(国際担当)の森田典正教授が登壇し、ウェルカムスピーチを行いました。森田教授は、本学とアイルランドとの学術交流の歴史を紐解き、その重要性を強調しました。つづいてアン・バリントン駐日アイルランド大使が登壇。ノーベル賞を共同受賞した大村智博士とウィリアム・キャンベル博士を例に、両国の研究の発展、また本学とアイルランドとの学生交流の活発化を歓迎する旨のコメントを述べました。
講演会では、ロイヤル・アイリッシュ・アカデミーのマイケル・ケネディ博士が、最近上梓された自著を紹介しつつ、執筆までの研究の歩みなどにも触れました。質疑応答では、アイルランドで日本の存在感が増していることについて、背景を訊ねる質問がありました。
最後に、コメンテーターをつとめた元駐アイルランド日本大使の渥美千尋氏が、文化・経済・政治における日本とアイルランド2国間の強い結びつきについて具体例を交えながら語り、会を締めくくりました。