2003年に本学が情報生産システム研究科(IPS)を北九州市の学術研究都市(ひびき野地区)に開設して以来、「アジア太平洋地域における知の共創」を目指して教育・研究を中心に連携を進めてまいりました。さらに2017年1月、早稲田大学は地方創生に資する新たな取り組みとして、「地域連携型教育・研究構想」を開始するとともに、北九州市の産業界を中心としたコンソーシアムを設立し、新しい入試を行うことを発表しました。
大学院情報生産システム研究科(IPS)は、ものづくりと電子情報技術の融合をテーマに産学連携とグローバル化を強力に推し進めてきました。北九州にはものづくりの文化が脈々と受け継がれており、多くの生きた教材を見出すことができます。
本学では、多方面から今後の我国およびアジア諸国発展に大きく寄与するために企業同士も結ばれた真のコンソーシアムを設立します。
コンソーシアム内で通常の共同研究、委託研究だけでなく常にいくつかの研究開発連携プロジェクトが実施されているような、本学が計画・実施する地域および産業と一体化した教育研究活動の大きな核となる体制を作ります。
学生は実学を学び、一方で企業は学生をよく知ることができ、教育にも深く関与します。このことは就職にも良い影響を及ぼし、学生の地元企業への就職を促進します。
今後は本学の研究窓口が明確化になるとともに産学(社会)連携講座、アントレプレナー教育等を実施していく予定です。
また、2018年度入学者より「新思考入学試験(北九州地域連携型推薦入試)」(仮称)を開始し、基幹理工学部・研究科と情報生産システム研究科(IPS)は共同で、地方から募集した学生に対して西早稲田キャンパスで基礎教育を実施し、卒業論文以降の専門研究を北九州キャンパスで行う、従来にはない全く新しい地域連携型入試と教育・研究プログラムを実施します。