未知の暗黒物質に迫る 理工学術院鳥居祥二教授ら、国際宇宙ステーション「きぼう」で間もなく観測開始

早稲田大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究により、日米伊の国際研究グループ(研究代表者:理工学術院(先進理工学部)鳥居祥二(とりいしょうじ)教授)は、宇宙に存在するとされている暗黒物質の正体など、宇宙の謎を解明するため、「高エネルギー電子・ガンマ線観測装置」(CALET)の開発を進めてきました。

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8月16日、このCALETを搭載したこうのとり5号機/H-IIBロケット5号機が、いよいよ種子島宇宙センターより打ち上げられます。国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、「きぼう」船外実験プラットフォームに設置された後、5年にわたって観測が行われる予定です。

研究グループは、CALETを用いて宇宙から飛来する素粒子・原子核(宇宙線)を可視化することで、世界で初めて宇宙空間で高エネルギー宇宙線を精密に観測することを目指しています。超新星爆発による粒子の加速や、暗黒物質の消滅・崩壊で生じる宇宙線の観測により、宇宙の謎を解明し、未知の暗黒物質に迫ります。銀河や宇宙がどのようにして現在の姿になったのか、今後の観測で解明につながる重要な手がかりが見つかるかもしれません。

鳥居祥二教授は、「新たな観測をすると、たとえ発見はなくてもこれまでの理論について制限をつけることができる。宇宙での観測で、どのようなデータが検出されるかわくわくしている」と意気込みを語りました。

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CALET内部の検出器を手にする理工学術院鳥居祥二教授

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