名誉博士 末吉 興一氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、末吉 興一氏が2025年12月14日に逝去されました。
末吉 興一氏は1934年に生まれ、1958年東京大学を卒業後、建設省に入省されました。自治省大臣官房地域政策課長、建設省河川局次長、国土庁土地局長を経て、1987年には幼少期を過ごした福岡県北九州市長に初当選、その後5期20年の間、市長を務められました。任期中、国内外から多くの観光客が訪れる「門司港レトロ地区」や北九州空港の整備、全国に先駆けた有毒化学物質のPCB処理やホームレス支援など、社会基盤の整備や都市開発に尽力されています。
本学においては、末吉氏の全面的な協力により、北九州市より研究所の土地・建物・備品および教職員宿舎の無償貸与を受け、2001年に理工学総合研究センター九州研究所を開設いたしました。さらに北九州市からの援助を受け、2003年には大学院情報生産システム研究科を開設し、これを機に「早稲田大学北九州キャンパス」と位置づけ、北九州学術研究都市の一角を担うとともに、本学とアジア地域とのさらなる交流を促進することとなりました。
本学はその多大なる功績を称え、2006年3月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
(注:団体・組織名等は当時のもの)

2005年度卒業式(2006年3月25日)にて白井総長(当時)とともに

2005年度卒業式(2006年3月25日)にて





