早稲田大学は従来から学生と教職員のダイバーシティを重視して参りました。その方針を堅持し、今後とも海外から多くの学生を受け入れ、また、一人でも多くの在学生に海外への留学を推奨して参ります。その方針は今後も変わりません。
早稲田大学では、海外からの学生を受け入れる場合、英語学位プログラムを6学部と大学院15研究科で用意しておりますので、日本語が未習得の学生さんにも学んでいただき、学士号・修士号・博士号を取得していただける環境が整っております。
日本語だけではコミュニケーションが難しい学生さんが、各学部や各研究科での科目履修の相談や、保健センターでの受診、カウンセリングなど学生生活上の個々の相談をする場合に、英語で対応できる職員やカウンセラーを新たに雇用するなどしてきました。またより快適に日本で生活できるように、本学の日本語教育研究センターで日本語を学んでいただく環境も提供してきました。このように、国籍を問わず、日本語が未習得の学生さんには様々なサービスを英語で提供できる環境整備のために多額の支出が発生しておりますので、今後、日本語が未習得の学生さんにはある程度の費用を納めていただくことを検討中であります。
ただし、本学は授業料に限らず学生さんから納めていただく学納金を改定する場合は、従来から慎重に検討を重ねて、予めお知らせして参りました。今後ともその方針に変わりはございません。海外から本学に学びに来る学生さんに対する費用をどのような形にして、いつ決定するか、いつ導入するかも未定です。また、現在早稲田大学に在籍している学生さんには適用いたしません。
本日は、本学の考え方だけはご理解いただきたく、このようなお知らせを出させていただきました。
2025年12月5日
早稲田大学総長
田中 愛治