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創立150周年記念事業オープニングセレモニーを開催
Mon 20 Oct 25
Mon 20 Oct 25
2025年10月19日(日)、「第60回ホームカミングデー記念式典」にて、「創立150周年記念事業オープニングセレモニー」が実施されました。本セレモニーには、学内外のさまざまな関係者が登壇。卒業生に向け、記念事業の構想が共有されました。
本記事では、当日のレポートをお届けします。
※各登壇者の発言は、抜粋や要約によるものです。


卒業生に共有される、“世界人類に貢献する大学”というビジョン
2032年に創立150周年を迎える早稲田大学。その先を見据えた“2050年の早稲田のあるべき姿”として、「世界人類に貢献する大学」への進化を目指す改革が、「創立150周年記念事業」です。今回開催されたのは、記念事業のオープニングセレモニー。会場となった戸山キャンパスの早稲田アリーナには、多くの卒業生が来場しました。
セレモニーでは冒頭、今回のセレモニーのために制作された特別映像を上映。創立以来受け継がれてきた本学の精神が、来場者に共有されます。その後、早稲田大学を代表する7つの音楽団体総勢約120名が、第一応援歌『紺碧の空』を演奏。司会を務めるNHKアナウンサーの高瀬耕造氏(1999年商学部卒業)により開会の辞が述べられ、登壇者が紹介されました。

高瀬耕造氏
その後、早稲田大学校友会の萬代晃代表幹事が挨拶。早稲田大学を卒業した69万人の校友に対し、メッセージを伝えました。

萬代晃代表幹事
「早稲田大学は2032年に創立150周年を迎えます。本学が誇る69万人の校友の力が結集されれば、いっそう強力な後輩への支援が可能になります。『世界で輝くWASEDA』を実現するため、母校を応援するため、今後とも校友会に対するご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます」(萬代代表幹事)


支援の輪で前進する、創立150周年記念事業
つづいて、田中愛治総長により式辞が述べられました。

田中愛治総長
「創立150周年記念事業のコンセプトは、『Change Today, Shape Tomorrow』。創立者の大隈重信が説いた『一身一家一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ』の理念に立ち返り、2050年の未来において早稲田大学のあるべき姿、『世界人類に貢献する大学』へと進化することを目指します。記念事業の三つの柱は、研究・教育・貢献です。それぞれの中核拠点として設置した『Global Research Center』『Global Education Center』『Global Citizenship Center』が密接に連携し合うことで、さまざまな取り組みを進めてまいります。皆さまには、2050年に向けた変化と努力に対し、ご理解とご協力をいただきたいと考えております」(田中総長)
創立150周年記念事業推進委員会で委員長を務めるのは、株式会社大和証券グループ本社 取締役会長の中田誠司氏(1983年政治経済学部卒業)です。中田氏は挨拶にて、世界が直面する課題を共有し、記念事業の意義を伝えました。

中田誠司氏
「今、国際社会は分断や地政学的な緊張、気候変動などに直面しています。国内でも少子高齢化や地域間格差など、多くの社会課題が山積しています。こうした激動の時代において、大学が担う役割はかつてないほど重要になっています。研究と教育の質を高め、新たなイノベーションを生み出し、社会に実装していくことで、課題を解決することが必要です。より良い未来を実現する創立150周年記念事業には、皆さまのご支援が不可欠です。一人でも多くの卒業生の皆さまに、ご理解とご賛同をいただければと存じます」(中田委員長)
つづいて、早稲田大学の齋藤美穂副総長(募金総括担当)が、「挑戦の連鎖」を未来へとつなぐ思いを語りました。

齋藤美穂副総長(募金総括担当)
「早稲田の強さは、困難な時代ほど前へ進む「挑戦の連鎖」にあります。その連鎖は、皆様お一人おひとりのご支援から始まります。一口のご寄付が、ひとりの学生の未来をひらき、ひとつの研究を社会の課題解決へと近づけ、ひとつのキャンパスを世界へとつなぐ舞台に変えていきます。どうか本日、この会場からご参加ください。この150周年の鐘が、どこか遠くで鳴っている鐘ではなく、皆様の近くで鳴る鐘、そして、皆様ご自身が鳴らせるかも知れない皆様の鐘であることを心から願っております」(齋藤副総長)


「ドラゴンクエスト」の生みの親・堀井氏が伝える、活躍の秘訣
セレモニーでは特別企画として、ゲームデザイナーの堀井雄二氏(1978年第一文学部卒業)と高瀬耕造氏が対談。国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井氏の活躍について語り合いました。
※対談の様子は後日掲載します。

対談する堀井雄二氏と高瀬耕造氏
トークセッションの後、応援部のパフォーマンスと共に登壇者・来場者は右手を振り上げながら校歌を斉唱。最後は田中総長による創立150周年に向けた「校友諸君!校友が一番応援する大学は早稲田か!」の掛け声に、会場全体が「そうだ!」と応え、盛大な拍手と熱気の中、セレモニーは幕を閉じました。

登壇者一覧
【創立150周年記念事業推進委員会】
全体コーディネート
田中 愛治 早稲田大学 総長
齋藤 美穂 早稲田大学 副総長(募金総括担当)
委員長
中田 誠司 株式会社大和証券グループ本社 取締役会長、早稲田大学評議員会長、稲門経済人部会
副委員長
萬代 晃 早稲田大学 常任理事、早稲田大学校友会 代表幹事、校友会・稲門会部会
須賀 晃一 早稲田大学 副総長、学内教職員部会
委員<稲門経済人部会>
石井 敬太 伊藤忠商事株式会社 代表取締役社長 COO、早稲田大学評議員
漆間 啓 三菱電機株式会社 代表執行役 執行役社長 CEO、早稲田大学評議員
関根 愛子 早稲田大学 商学学術院 教授
塚本 良江 NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社相談役、早稲田大学評議員、早稲田大学商議員会長
十時 裕樹 ソニーグループ株式会社 取締役 代表執行役社長 CEO、早稲田大学評議員
鳥海 智絵 野村證券株式会社 代表取締役副社長、早稲田大学評議員
前田 操治 前田建設工業株式会社 代表取締役社長、早稲田大学商議員会副会長
村上 太一 株式会社リブセンス 代表取締役社長兼執行役員
安田 昌史 GMOインターネットグループ株式会社 取締役 グループ副社長執行役員・CFO
委員<校友会・稲門会部会>
秋山 多美子 早稲田大学校友会 副代表幹事
野地 彦旬 早稲田大学校友会 副代表幹事
委員<学内教職員部会>
後藤 春彦 早稲田大学 副総長
本間 敬之 早稲田大学 常任理事
松本 直樹 早稲田大学 常任理事
井上 文人 早稲田大学 常任理事
大庭 文子 早稲田大学 理事
天野 紀明 早稲田大学 理事
【学外登壇者】
根岸 秋男 明治安田生命保険相互会社 取締役会長、早稲田大学評議員会副会長
井上 和幸 清水建設株式会社 代表取締役会長、早稲田大学評議員
許 介立 早稲田大学台湾校友会 名誉会長、早稲田大学商議員会副会長
堀井 雄二 ゲームデザイナー
【歴代総長】
白井 克彦 第 15 代 早稲田大学 総長
鎌田 薫 第 16 代 早稲田大学 総長
【本学常任理事、理事、常勤監事、監事、学術院長等】
セレモニーアルバム

