神戸BTセンター早稲田大学浅野研究室を開所しました

医療開発・産業化の迅速化へ向けた研究拠点
神戸BTセンター早稲田大学浅野研究室を開所しました

2010/07/15

研究室

 

浅野教授

 

早稲田大学(東京都新宿区、総長:白井克彦)は、医療開発・産業化の迅速化、医療における国際貢献や国際医療産業都市の実現に向けて、「神戸BTセンター早稲田大学浅野研究室」(神戸市中央区港島南町1-5-6)を、わが国の先端的医療産業クラスターである神戸ポートアイランドに開所することとなりました。

早稲田大学は、全学の医療分野における学術的な蓄積をもとに先導的な研究開発を行い、日本のみならず世界に成果を発信し、先端生命医科学における高度な研究人材の育成に取り組んでまいりました。このたび、わが国の先端的医療産業クラスターである神戸ポートアイランドに、神戸BTセンター早稲田大学浅野研究室を発足するはこびとなりました。

神戸では、多くの公的研究機関や医療関連企業が集積し、産学官の連携による新たな医療・健康科学と産業の胎動が起こりつつあります。今回の早稲田大学神戸BTセンター浅野研究室の開設により、国際的な医療研究開発と新しい医療人材育成のための拠点として、また、世界の模範となる医療産業都市として益々発展していくことを願っております。

研究室の主宰者である浅野茂隆教授(早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構長)は、当地において、3年半前より先端医療振興財団(シスメックス浅野研究室)の研究活動を精力的に展開してまいりました。この度、早稲田大学浅野研究室を神戸に開設することにより、アジアなどの学術的交流拠点として共同研究のシナジーを図ってゆきたいと考えております。

開所式には、文部科学省の鈴木寛副大臣、神戸市の矢田立郎市長、先端医療振興財団の井村裕夫理事長、神戸大学の中村千春副学長、中外製薬株式会社の山崎達美専務取締役、神戸商工会議所の家次恒副会頭が来賓として参加され、それぞれご挨拶をいただきました。

浅野教授は「わが国の医療分野における研究開発の随一の拠点として発展しております神戸ポートアイランドで、私たちも神戸大学のご温情によって活動できますことを大変喜んでいるところであります」と挨拶しました。

 

◆神戸BTセンター早稲田大学浅野研究室

研究代表者:早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構 機構長 浅野 茂隆
(早稲田大学理工学術院特任教授、神戸大学医学部客員教授)

◆コンセプト

・早期診断と炎症後再生促進を目指す未来医療の創造
・ポストゲノム時代の研究資源の共有化
・組織幹細胞/間葉系幹細胞を標的とする新規分子細胞療法開発
・産業化促進のための研究者連携プロジェクト型研究の効果的推進
・生命科学と人文・社会科学の融合による安心・信頼の医療の構築
・新しい国際医療人育成と開発途上国の医療支援
・アジア地区関連学術団体の連携強化

◆現在進行中の合同研究プロジェクトの例

●がん・白血病幹細胞と間葉系細胞との相互関係に関するプロジェクト研究
・接着分子と受容体のシグナル伝達機構とその異常の解析
・がん・白血病幹細胞の自己複製能の分子細胞学的解析
・MRD診断と標的薬剤の開発

●間葉系幹細胞(MSC)の分化増殖病態に関するプロジェクト研究
・トランスリン(TRN)の作用機序の解明
・各種疾患MSC起源説に基づくMSC分化増殖シグナルネットワークの解明
・間葉系細胞標的医薬品・診断薬の開発
・MCH-PJ (母子保健プロジェクト:Mother and Child Health Project)の基礎データの構築

●母子健康に関するプロジェクト研究
・胎盤臍帯組織中免疫関連細胞の特性の解析
・環境要因による胎生期エピジェネティック制御異常の研究
・汎用in vitro生殖発生毒性検定スクリーニングシステムの確立

 

 

以 上

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