報道実務家フォーラムについて
取材技法を高め、知識を広げたり、情報、報道の自由と記者の権利について理解を深めたりすることを目的に2010年始ま り、これまで16回開かれています。現役の記者や記者を目指す人、そういったテーマに関心のある人ならどなたでも参加できます。 新聞・通信・放送の記者でつくる「取材報道ディスカッショングループ」の議論の中から生まれました。
今回のテーマについて
講師
- 奥山俊宏 (朝日新聞編集委員)
- 澤康臣 (共同通信特別報道室記者)
- シッラ・アレッチ(在米フリー記者、ICIJ「パナマ文書プロジェクト」日本担当)
内容
「パナマ文書」の報道が世界を揺るがしています。各国首脳や著名人がタックスヘイブンに匿名性の高い法人を作っていたことを次々に暴いた報道が異例だったのは、日本も含む世界76カ国の約400人ものジャーナリストが協力し取材を進めたことです。
1年あまり前、匿名人物からパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」の内部文書を大量に提供された南ドイツ新聞は国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に協力を求め、ICIJは各国のジャーナリストを組織しました。参加者は文書のデータベースを共有して取材し、日本時間4月4日に一斉に報道を始めました。
第17回報道実務家フォーラムでは、このプロジェクトに参加し、日本関係の分析・取材を担当した朝日新聞の奥山俊宏さん、共同通信の澤康臣さん、在米フリー記者のシッラ・アレッチさん(2011年春政治学研究科ジャーナリズムコース修了)に、内幕を話していただきます。
このメンバーが一堂に会して公の場で語るのは初めてです。ICIJとはどんな組織なのか、世界中に散らばる仲間とどうやって連絡を取り合ったのか、機微な情報はどう管理したのか、そして、取材にはどんな困難があったのか――。参加者の皆さんと共に、新時代の調査報道の可能性を探りたいと思います。
日時
2016年6月2日(木) 18:30~21:00(18:00開場)
会場
早稲田キャンパス3号館4階402教室
主催
- 早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース
- 取材報道ディスカッショングループ
事前予約・料金
予約不要、無料
問い合わせ
または
早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース 瀬川至朗研究室
(FAX:03-5286-3995)