演劇博物館にのみ存在する明治・大正期の貴重映画フィルム 11月2・3日に東京国立近代美術館で上映

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館と東京国立近代美術館フィルムセンターが、共同で調査していた同博物館所蔵の日本映画の黎明期に撮影されたフィルムに、世界でも早稲田大学演劇博物館にしか存在しない映画など貴重なフィルムが確認でき、11月2日(土)・3日(日)の2日間にわたり、上映会「伝説の映画コレクション」として、一部を有料公開することになりました。

心中天網島 紙冶内の場

心中天網島 紙冶内の場

櫻田血染ノ雪

櫻田血染ノ雪

共同調査を進めているのは908本のフィルムで、演劇博物館が1928年の開館以来、収集してきたものです。明治・大正期に制作された日本映画や海外の無声映画、第二次大戦中にインドネシアで撮影された国策映画のほか、俳優らが8ミリで撮影したホームムービーなども含まれています。

上映会では「日本映画の起源」(2日)、「外国無声映画の魅惑」(3日)、「知られざる映画史」(3日)の3つのテーマに分けて上映。横浜開港50周年を記念して制作された「櫻田血染ノ雪」(1909年)、浄瑠璃を映画化した「心中天網島紙治内の場」(制作年不詳)、当時の歌舞伎の女形スターが出演した「うき世」(1916年)、ドイツの無声映画「闇の力」(1924年)やインドネシア語の国策映画「蒔かざれば」(1944年)など11作品が上映されます。

蒔かざれば

蒔かざれば

闇の力

闇の力

演劇博物館の児玉竜一副館長は「演劇研究と映画研究の橋をかけるような相互理解が進むことも期待できる」とし、文学学術院の小松弘教授(映画史)は「明治・大正など、関東大震災震災によって多くのフィルムが失われており、こうした明治・大正期の映像は映画史的に大変貴重。日本の映画文化の始まりをビジュアルで教えてくれる。欧米と同時代に制作されており、日本は欧米に並ぶ映画の製作国だったことが裏付けられた」と話しています。

早稲田大学演劇博物館所蔵フィルム特別上映会「伝説の映画コレクション」

  • 日時:11月2日(土)・3日(日・祝)
  • 会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)
  • 主催:東京国立近代美術館フィルムセンター、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
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