早稲田大学理工学術院は8月28日、女子学生にも安心して学んでいただける環境など“早稲田の理工”の魅力をお伝えし、学生生活などについての疑問に応える『理工ガールズイベント』を、西早稲田キャンパス(新宿区大久保)にて開催しました。理工系の女子高校生・保護者に対象を絞った初のイベントで約70名が参加しました。
基幹理工、創造理工、先進理工の3学部の説明後には、女性研究者の所千晴 准教授(創造理工学部環境資源工学科)が「女性と研究」をテーマに講演しました。自らの理系女子学生時代や現在の教員としての視点を交え、「女性にとってライフイベントとの両立は、人生の1つのターニングポイントになる可能性があります。両立で苦労することは山ほどありますが、それを越えた幸せがあるので続けることが出来ています」とし、専門分野である紛体工学を例に「人間の行動は、粒子の集合体(紛体)の挙動と似ています。同じ粒径の粒子の砂山では整列しやすいが、崩れやすい。一方で、異なる粒径の粒子は整列しにくいが、外乱によって崩れにくいという利点があります」と話しました。
また、「現在、多種多様な人材を活用し組織の価値を高めるダイバーシティ・マネジメントの動きも活発になってきていますが、例え組織の中でマイノリティになったとしても、それ自身が1つの個性であり、重要なキーパーソンとなります。周りに流されないことが大切です」などと、未来の“理工ガールズ”を激励しました。
講演後には約50分をかけて実験室や教授研究室などを回るキャンパスツアーや学生生活発表、軽食を囲んでの懇談会「CAFE time」などが、いずれも理工の女子学生により行われ、半日に及んだ盛りだくさんのイベントが終了しました。
参加者の声
- (懇談会では)女子在学生と話せて新しい可能性や情報を得ることができた。
- 気になっていたことをたくさん質問することができた。
- かっこいい女性教員の講演を聴くことができた。
- スタッフも参加者も女性中心のイベントは初めてだったが、リラックスして参加でき、質問がしやすくよかった。(保護者)
Waseda Rikoh-girls – 早稲田理工系女子のメッセージ集
以 上