NPO法人太陽の船復原研究所(所長:吉村作治早稲田大学名誉教授、最高顧問:㈱ニトリホールディングス似鳥昭雄社長)と早稲田大学エジプト学研究所(所長:近藤二郎教授)の調査隊が、エジプト・カイロ近郊のギザで、「第2の太陽の船」を発掘、復原するプロジェクトに挑んでいます。

ピットから取り上げられる第1の石蓋(写真:アケト提供)

大テントから運び出された石蓋(写真:アケト提供)
太陽の船は世界最古の大型木造船で、古代エジプトのファラオ(王)の魂が、永遠に天空を行き来するための船とされます。
6月22日に幅5メートル、長さ30メートル、深さ3.5メートルのピット(船抗)を塞いでいる石蓋(平均17トン、枚数合計約40枚)を取り外す作業を開始。石蓋を1日1枚のペースで取り上げた後、分解されて埋まっている「第2の太陽の船」の部材のサンプリングをしてから検査・分析を行い、本格的な保存処理に向かいます。全体の発掘・復原には4年ほどかかる予定です。
「第1の船」についてはエジプト政府が発掘・復原し、ピラミッド近くの博物館に展示されています。