「雑誌に見る占領期 福島鋳郎コレクションをひらく」 女性雑誌、少年少女雑誌、科学雑誌など100点が一同に

場所: 大隈タワー125記念室  撮影: 2016/9/1

展示会場入り口

メイン会場では盛りだくさんの展示が見られます

早稲田大学関係の雑誌も展示されています

色鮮やかで生き生きとした表紙が魅力的です

26号館大隈タワー125記念室では、企画展「雑誌に見る占領期──福島鑄郎コレクションをひらく」を開催中です。

戦前から戦後にかけての雑誌を収集・研究した福島鑄郎(じゅろう)氏(1936-2006)。そのコレクションの一部が、20世紀メディア研究所の主催により公開展示されています。20世紀メディア研究所は、2001年に早稲田大学を拠点に創設され、占領期メディア研究と検閲研究を行ってきました。研究会は100回を重ね、その記念企画として開催されることになりました。福島氏は生前、メディア研究会の有力なメンバーとして活躍されました。そして、ご自身のコレクションを早稲田大学図書館に収めることを希望され、没後の2007年にそれが実現しました。

福島氏の雑誌の収集は1950年代に始まり、全部で一万数千冊にものぼります。第2次世界大戦後の約6年8ヶ月の占領期に出版された雑誌も数多く、今回は氏の膨大な数のコレクションの中から、カストリ雑誌をはじめとする約百点の珍しい雑誌を厳選して展示します。カストリ雑誌の名前は、3号(合)でつぶれるカストリ酒のようだということからつけられたという説もあるそうです。

活字や情報に飢えていたその時代の人々のニーズに応えるかのように、紙質の悪いカストリ紙で作られたカストリ雑誌が数多く出版されました。この展示会では、女性雑誌、少年少女雑誌、科学雑誌、文芸誌、映画雑誌、週刊誌、地方雑誌等の、バラエティーに富んだ約100点の珍しい雑誌が、3つの展示室に展示されています。占領期の新聞雑誌等の所蔵で有名なメリーランド大学プランゲ文庫にも所蔵されていない雑誌も少なくありません。また、早稲田大学関係者による雑誌や大学関係の雑誌記事等もあり、興味深いものとなっています。

ぜひ占領期の時代の風や、戦後日本の原点を感じてみてはいかがでしょうか?(や)

雑誌に見る占領期──福島鑄郎コレクションをひらく
Occupied Japan in Magazines from the Fukushima Juro Collection
企画展概要

開館日時:9月1日(木)~9月21日(水)月曜日から土曜日 10時~18時

場所:26号館10階 125記念室

休館日:日曜、祝日 ※9月18日(日)のシンポジウム当日は開館

入場無料

記念シンポジウム概要

日程:9月18日(日) 13時~17時

シンポジウム会場:3号館305号室

入場無料・予約不要

司会:川崎賢子(日本映画大学)

第一部:

①山本武利(早稲田大学名誉教授)「20世紀メディア研究所と占領期研究」

②ルイーズ・ヤング(ウィスコンシン大学)「新世紀における占領期再考」(Rethinking Occupation History in the New Millennium)通訳:鈴木貴宇(東邦大学)

③宗像和重(早稲田大学)「福島コレクションの由来」

第二部:

④石川巧(立教大学) 「カストリ雑誌研究の現在」

⑤三谷薫(出版美術研究家)「占領期の少年少女雑誌:絵物語を中心に」

⑥土屋礼子(早稲田大学)「占領期の時局雑誌」

2016
9/1木 - 9/21水
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WASEDA University

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