
田中 愛治
早稲田大学総長
PROFILE
1975年早稲田大学政治経済学部卒業
1985年オハイオ州立大学大学院修了
政治学博士(Ph.D.)
東洋英和女学院大学、青山学院大学
本学政治経済学術院教授等を経て現職
2006年から本学の教務部長、理事、および世界政治学会
(IPSA)President等を歴任
早稲田大学芸術学校は、1911年に設立した早稲田工手学校を源流とする専門学校を基礎に、21世紀にふさわしい芸術の新たな発信拠点として2001年に誕生しました。そして2011年には創立100周年を迎え、建築・都市・デザインを中心とする学校へと生まれ変わりました。
現在は、早稲田大学が145年になろうとする伝統の中で育んできた多様な文化の蓄積や人材の輩出を踏まえ、2050年を見据えた環境創出に向けて、芸術性と技術力を兼ね備えた先端的な高度建築家の養成をめざす教育を、新たに推進しようとしています。
カリキュラム改編、講師陣の充実や、完全スタジオ制による少数精鋭指導体制の構築により、現在芸術学校は文理の境界を超えた総合芸術としての建築を学べる数少ない高等教育機関として高く評価されています。
「人生100年時代」といわれ、情報科学の進展や世の中の仕組みが大きく変わる中、社会で長期に渡って活躍し続けるには、何度も学び直し、知識をアップデートすることが必要と言われています。早稲田大学においても、2032年に迎える150周年に向けて、現在は“Waseda Vision 150 and Beyond”と銘打って、2032年以降の、さらに2050年を視野に入れた新たな社会人教育の拡充を目指しています。今後は、社会に出た後も、誰もが生涯にわたって学び続ける学習機関の役割がますます重要になってまいります。
本学は早稲田大学芸術学校を専門職大学院等と同様の意義を有するものと位置づけており、本芸術学校が、こうした時代の動向を先取りするかたちで、多様な世代や立場の社会人・ダブルスクール生の向学心に応えることのできる、社会に開かれた専門学校として、建築・都市・デザインにおける優れた人材を育成、輩出してくれることを期待しています。
多くの皆さんが、この早稲田大学芸術学校の一員となり、多様な人々と共に学び、大きく成長し、進歩の著しい建築の世界で活躍されることを願っています。

宮本先生
早稲田大学芸術学校校長
PROFILE
1984年東京大学工学部建築学科卒業
1987年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
博士(工学)。
大阪芸術大学、大阪市立大学教授などを経て、本学理工学術院創造理工学部建築学科教授(現職)、大阪市立大学名誉教授。
2024年9月早稲田大学芸術学校第17代校長
2011年に創立100周年を迎えた芸術学校は、建築芸術を学ぶ日本で唯一の学校として存在しています。
多様なバックグランドを持ち、多様な個性を持つさまざまな年齢層のみなさんが共に学び、またそれに応えるために指導にあたる教授陣にも多様な顔ぶれが揃っています。そのような環境の中でみなさん自身が、一人ひとり自らの感じ方や考え方をしっかりと持ち、互いに切磋琢磨するところに本校に学ぶ大きな意義と可能性があります。
本校はこの使命感のもと、2010年度より建築デザインを中心にした21世紀の質の高い建築家養成のための国際的なスーパースクールをめざしています。そして、2015年より、近年高まる向学意欲に応えた進学先として建築芸術論研究室を大学院創造理工学研究科に開設し、デザイン教育の高度化をさらに進めています。
これにより、専門学校(スペシャルスクール3年制)と大学院(マスターコース2年制)を連結させた、わが国では極めてユニークな一貫教育(スペシャルマスターコース5年制)を本格稼働いたしました。
文系・理系を問わずに幅広い分野に開かれた本校の教育方針は、まず第1に分野横断型の総合教育、第2にスタジオ型個別指導(2年生・3年生専用スタジオ完備)、第3は効率的な短期集中型教育プログラムの実現です。
さらに、2018年度より、今日の様々な社会問題をデザイン的に解決するために、建築を中心としてインテリアから都市、メディアまでを広く先鋭的に集合させた新カリキュラム“ASSEMBLE”プロジェクトを始動させ、よりデザインオリエンテッドなカリキュラムの強化を図っています。
在学中にお互いに啓発しあいながら自分自身の素質に大いに磨きをかけて、いずれ社会に出た時にはその期待に応えられる人材となって大いに羽ばたいてもらいたいと考えています。