毎日犬と散歩をする敷地。月日を経るごとに用途が変わる広大な敷地であった。かつて「都営角筈団地」が存在し、24時間敷地内に入れる住宅展示場へ変わり周辺の人々にとって大切な空間が生まれつつあった。しかしその後は東京オリンピックの選手バス駐車場になる予定であったがコロナによる影響で2020年から形としてはあったものの使用されず現在に至る。既に3年以上失われた地域の子ども達の遊び場や犬や家族と散歩するかつての地域性を取り戻すことが重要である。東京都庁を中心に高層ビル群が建ち並ぶ西新宿のお膝元に生まれた大きな都市の空隙を低層プランで提案することでこれからの生活に必要な施設を提案する。かつてアテネでは音楽と共に体育を学ぶことから敷地周辺の初台オペラシティは重要な音楽に関わる施設であるためこの敷地に運動をする施設を計画する。6つに分断された敷地にアーチを連続させることで繋がる空間を生み出した。