2019年度卒業設計
代々木体育館敷地内に早稲田大学スポーツ科学部のサテライトキャンバス施設を設計する。既存の計画がもつ明治神宮の参道とつながる軸線と、第一・第二体育館のひとを引き込もうと旋回するような力動。それらを読み込みつつ、かつての大地を取り戻すように配したボリュームから下に螺旋スロープで掘り下げることで、既存建築の造形表現主義的な佇まいと対をなす建築を目指した。
ルーフトップは既存プロムナードとフラットに繋がり、芝生の広場を独自のパブリックスペースとして市民に提供する。その下は講義室・教授研究室となっており、さらに下に降りると、道路レベルでギャラリー・食堂カフェといったパブリックなスペース、さらに地下へ降りると体育施設にアクセスできる。
螺旋スロープはランニングコースとなっており、走者は走りながら、思いがけず講義室と並列する関係になったり、プールを泳ぐ人と併走したり、様々なアクティビティと邂逅する。