Kagami Memorial Research Institute for Materials Science and Technology早稲田大学 各務記念材料技術研究所

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〔開催報告〕計算材料科学特別セミナー『ソフトマター2』第4回「会合性分子の理論、その他」

計算材料科学特別セミナー『ソフトマター2』 第4回「会合性分子の理論、その他」を開催いたしました。

以下の内容について解説しました。

1. 液晶の弾性論について解説しました。テンソル秩序パラメーター、配向秩序パラメータやダイレクターの空間歪みに伴う、自由エネルギーの増加を説明し、広がり・ねじれ・まげ変形の3つの弾性定数をもつフランクの弾性エネルギーを導出しました。それをもとに、転傾、フレデリクス転移、配向揺らぎについて紹介しました。

2. 両親媒性分子などで代表されるソフトマターの会合現象について解説しました。会合系の化学平衡条件から導かれる、会合体のサイズ分布や会合体の形について紹介しました。さらに、多分散系のフローリー・ハギンス理論を応用することで、会合性溶液の自由エネルギーを導出し、臨界ミセル濃度や共存曲線、スピノダル曲線を含む会合系の相図(相分離)を議論しました。

最後に全4回のセミナーのまとめを簡単に行いました。このセミナーを通して、ソフトマターの平均場理論に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

企業・大学等から幅広い分野の研究者・学生の方々にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。ご参加いただきました聴講者の皆様に感謝申し上げます。

第4回「会合性分子の理論、その他」
松山 明彦(九州工業大学大学院 情報工学研究院 物理情報工学研究系 教授)

日時:2024年3月13日(水)13:00~18:00

開催方法:オンライン(Zoomミーティング利用)

参加人数:36名
〔内訳〕学内10、学外23(大学8、企業等15)、講師他3

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