計算材料科学連続セミナー 構造材料第2シリーズ 第3回「トポロジー最適化の基礎と積層造形及び複合材料開発での活用について」を開催いたしました。
講師は、本学基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科の竹澤晃弘教授が務めました。セミナーの最初にトポロジー最適化の概略について説明がされました。そして、トポロジー最適化の基礎理論について、題材とした線形弾性問題を理解するための材料力学の基礎、有限要素法の基礎、トポロジー最適化の三つに分け説明がされました。続いて、Matlabで書かれた演習用プログラムを活用し、トポロジー最適化の実習が行われました。プログラムを読みながらトポロジー最適化のアルゴリズムが説明され、いくつかパラメーターを振りながらトポロジー最適化を実行することで、実際にトポロジー最適化を体験しました。
後半にはトポロジー最適化の実用上の注意点について説明がありました。また、トポロジー最適化が近年注目された理由として、積層造形の関連技術である点があり、積層造形とトポロジー最適化の関連について説明がありました。最後に、材料科学研究所の開催のセミナーということで、トポロジー最適化と積層造形技術を活用し、負熱膨張複合材料開発を開発した例を紹介いただきました。
今回は構造材料第2シリーズの第3回目でしたが、学内外から多くの研究者および学生の方々にご参加いただき、質疑応答も活発に交わされ、盛況のうちに終えることができました。ご参加頂きました聴講者の皆様に感謝申し上げます。
第3回「トポロジー最適化の基礎と積層造形及び複合材料開発での活用について」
竹澤 晃弘(早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科 教授)
日時:2023年6月13日(火)10:00~16:00
開催方法:オンライン(Zoomミーティング利用)
参加人数:39名
〔内訳〕学内23、学外13(大学4、企業等8、研究機関1)、講師他3