2023年度 各務記念材料技術研究所 分析機器講演会
開催のご案内
この度、分析機器室ではEPMAに関する分析機器講演会を開催いたします。EPMAとは、金属材料をはじめとする材料の表面分析、元素マッピングができる装置です。通常の電子顕微鏡SEM-EDSよりも高精度で、試料に含まれる微量(1%濃度以下)な元素を高感度に測定することができます。
本講演会では材研職員によるEPMAの基本の紹介から始まり、最先端の装置開発者の方をお招きし、最新の解析手法である相分析についてご講演いただきます。その中で、卒修論研究等において、材料評価を行うために必要なアプリケーション(測定事例)や、装置の特徴やどのような測定が出来るかについてもご紹介いただく予定です。
内容
1.EPMA基本の基、WDSとEDSの違い
長瀧篤子(材料技術研究所 分析機器室 職員)
2.EPMAの元素マップから見える材料組織の特徴
木村隆氏(物質材料研究機構 名誉研究員、日本電子株式会社 技術顧問)
EPMAで収集される元素マップ(X線画像データ)から材料組織を評価する手法として散布図解析を開発しました。散布図の原理から見方・読み方を易しく解説します。
3.EPMAでできる材料組織の解析事例の紹介
塚本一徳氏(日本電子株式会社 科学計測機器営業本部 SI販売促進室 SI技術販促
(兼)SA事業ユニット SA技術開発部 副主査/特別研究員)
~EPMA散布図解析による軟窒化処理した炭素鋼の微細組織評価~
EPMA散布図解析・相分析を用いると、従来のEPMA分析では難しかった、X線発生領域より微細な組織まで組成同定や分布等の解析が可能になります。この解析手法を用いた、軟窒化処理材における微細組織における炭素と窒素の元素挙動の解析事例を紹介します。
開催日時
2023年12月6日(水) 10:00~12:00
開催場所
早稲田大学各務記念材料技術研究所 42-1号館1階 講演室
定員
70名程度、ZOOMにて同時配信(予定)
費用
無料
申し込み方法
対面参加の方:当日参加も可能ですが、人数把握のため、zaiken-a_at_list.waseda.jp (※ _at_ は @ に置き換えてください)宛てにメールにてお申し込みください。
ZOOM参加の方:zaiken-a_at_list.waseda.jp (※ _at_ は @ に置き換えてください)宛てにメールにてお申し込みください。ZOOMのURLをお送りします。
お問い合わせ先
早稲田大学各務記念材料技術研究所 分析機器管理室 三野、赤沼
内線 74-2183 外線 03-5286-3773
E-mail:zaiken-a_at_list.waseda.jp (※ _at_ は @ に置き換えてください)