- 研究番号:22P11
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2022年04月〜2025年03月
代表研究者

田邉 新一 教授
TANABE Shinichi Professor
創造理工学部 建築学科
Department of Architecture
URL:http://www.tanabe.arch.waseda.ac.jp/
研究概要
地球温暖化対策に関しては、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告書に述べられているように省エネルギーなどの緩和策に加えて温暖化に適応する対策も行うことが重要である。徹底した省エネルギーを行うことは重要であるが、それによって住宅やオフィスなどにおいて、快適性、健康性、知的生産性が低下しては問題である。人間を中心としたウエルネス建築に関して考究することが必要である。本プロジェクトでは、住宅・建築環境における快適性・知的生産性評価に関する研究を行う。本件に関しては、長期大型プロジェクト(17L01)「住宅・建築の快適性と健康性に関する研究」(2017年度~2021年度)として採択された。この研究を発展させる。第一期では、体温調節モデル、病院における感染制御などに関する研究、ウエルネスオフィスに関する研究などを行ってきた。カーボンニュートラルやESG投資においても、健康性・快適性などのウエルネス性能はさらに注目されており、これまでの研究をさらに展開する。本研究で行ってきた感染制御に関する研究は、新型コロナウイルス感染症にも応用が可能である。オフィスでは知識創造活動が行われており、ワーカーの知的生産性を低下させることなく、建築物の低炭素化を実現する手法を開発することが望まれる。これらの研究は、社会的意義が大変高いと考えている。