- 研究番号:17P22
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2017年04月〜2020年03月
代表研究者

武岡 真司 教授
TAKEOKA Shinji Professor
先進理工学部 生命医科学科
研究概要
研究代表者らは、これまで高分子超薄膜(ナノシート)のユニークな柔軟性や密着性に着目して、「ナノ絆創膏」としてバイオメディカル領域で応用展開をしてきた。更に、導電性高分子(PEDOT/PSS)からなるナノシートは、「電子ナノ絆創膏」として筋電や心電をモニタリングできる新しい皮膚電極としてリリースした。これに導電性インクによるプリンティッドエレクトロニクスを組み合わせることによってナノシートを電子回路を構築するプラットフォームとする技術も展開してきた。他方、機能性蛍光分子を導入したナノシートは、温度、酸素、pHなどの蛍光マッピングに適応でき、科研費(挑戦的萌芽)に採択されている。同時に、研究代表者らは人工血球の開発経験から生体情報の常時モニタリングの必要性を感じていた。
本プロジェクト研究では、これらの技術を組み合わせて生体情報や環境情報を持続的にモニタリングする薄膜型センサの開発を関連企業と共に行う。測定対象としては、筋電、心電、脳波、脈拍、血圧、温度、pH、酸素、その他乳酸値などのバイオマーカーなどであるが、要素技術として、電極、歪センサ、プリンティッドエレクトロニクス、アンテナ回路、機能性蛍光プローブ、タンパク質(酵素・蛍光タンパク質)担持などを期間内に確立して新しいオプトバイオエレクトロニクスを開拓する、具体的な目標としては、手首に貼る生体情報モニタリングセンサ(脈拍、血圧、体温)、足裏筋電計、酸素・温度・pHマッピング用シート、バイオマーカーモニタリング用コンタクトレンズなどの開発を企画している。