創造理工学部 総合機械工学科 岩田 浩康 教授
IoTによって、自動車やロボットのみならず家電、インフラにいたる、ありとあらゆる人工物(もの)と生活者(ひと)とが互いに繋がりあうことが可能となるスマート社会(こと)が訪れようとしている。そのような「もの・ひと・こと」が関わりあう次世代において、総合機械工学科では、本学の総合研究機構のプロジェクト研究所を立ち上げた。今回その発展形として、年齢や性別、言葉や地域などの文化が異なる多様な人々が共に活躍できる創造空間の形成を目指す。
そこで、人の振る舞いやスキルを理解する知的な情報処理技術と、人に親和性のある感性的なデザインを、道具や機械システム、人工空間として実装し、人へのサービス、人の行為の支援・拡張を行うことが本重点研究領域の目的である。
そのために、本領域に参画する研究者らが有する技術シーズをもとに、将来ニーズがますます強くなると想定される分野である『ロボティクスデザインと知能情報』と『ウェルビーイングデザインとモビリティ』というコア研究をスタートさせる。さらに、本領域を通じて、コア研究の枠を超えた国際的人材交流・ディスカッションを通じて、『フロンティア機械工学』の教育研究を力強く推進する。