早稲田大学があり、皆さんにとって最も身近な自治体の一つである新宿区。23区のなかで外国人居住者の割合が最も高い自治体。乗降客数が世界一の新宿駅、繁華街、ビジネス街が目を引く一方で、染物、手書き友禅、かんざしなどの伝統工芸や、出版・印刷関連の地場産業が地域を支えている。街の様相やコミュニティの在り方も地域によって様々で、フィールドとしてとても魅力的な場所なのです。
「フィールドスタディ(グローカル社会の実相)」は、その新宿区の協力のもとに昨年スタートした、全て英語で実施される夏季集中科目です。
◆グローカルとは?◆
ここでは、問題解決におけるグローバル(世界に普遍的なもの)とローカル(地域社会や文化の特性)の考慮を調和させるという視点を意味するものとしています。
◆講義について◆
グローカルな性質を有する課題について、受講生はグループに分かれて、講義、ディスカッション、フィールドワークを通じて当該課題の実相をさぐり、それを反映した、既存の視点をこえる解決の在り方を考究します。そして、グループワークの成果として新宿区職員・関係者にプレゼンを行ないます。
◆新宿区で「グローカル」?◆
地方行政では個人による「自助」と行政による「公助」をつなぐ「共助」の担い手が必要とされています。「住民組織」(地域コミュニティ)がその担い手として期待されていますが、新宿区では、昼間人口と夜間人口の差が大きいこと、短期
居住者や外国人居住者が増加傾向にあること、長期居住者の高齢化が進んでいることから、住民による「住民組織」への関与が薄れてきています。
このことは、たとえば大地震の発生等に備えた地域防災計画の実効性に問題を投げかけています。この科目では、「グローカル」な視点から「共助」の担い手としての住民及び住民組織の課題と解決策を見出し、このフィールドスタディを経
て、受講生が、「グローカル」を、その思考及び行動の指針として自己に内部化できるようにすることを到達目標としています。
シラバスはこちらから
https://www.wsl.waseda.jp/syllabus/JAA104.php?pKey=31MPM700b701201431MPM700b731&pLng=jp
◆スケジュール◆
事前講義:2014年7月12日(土) 4限・5限
フィールドスタディ:8月25日(月)~ 8月30日(土)または
8月18日(月)~ 8月23日(土)
※後日決定
★★科目登録期間★★
2014年6月7日(土)18:00まで
所定の集中科目申請用紙を公共経営大学院事務所へ提出してください
(メール添付可)
以上
公共経営大学院事務所