2022年4月1日(金)に、早稲田キャンパス大隈記念講堂にて法学部入学式を執り行いました。
式典では、箱井 崇史 法学部長より新入生へ式辞が述べられました。
箱井学部長は式辞で、18歳で成人となることの責任と自覚、そして法律を学ぶ覚悟について述べ、新入生を激励しました。

[祝辞]杉山 晋輔 様
前アメリカ合衆国駐箚特命全権大使・本学特命教授 本学法学部出身。1977年に外務省に入省後、大臣官房参事官、アジア太平洋州局長、外務審議官(政務)、外務事務次官等の要職を経て2018年1月から2021年1月までアメリカ合衆国駐箚特命全権大使を務める。現在は、本学の特命教授。
続いて、来賓として前アメリカ合衆国駐箚特命全権大使・本学特命教授の杉山 晋輔 様より祝辞が述べられました。
杉山様は、在外公館に勤務なさっている期間を除き、長年にわたり、本学法学部・法学研究科で授業をご担当下さっておりました。今年度から再び当学部で外交・国際法に関する授業をご担当いただきます。
杉山様は、新入生への祝辞として、外交官時代のエピソードを交えながら、法律を学ぶ意義を熱く伝えられました。自らの頭で考え、判断すること、そのために、先人の書物を読み、教員や友人と激論を交わし、感情的な独断論ではなく知力を磨いて、論理で、言葉で説得する力を身につけること。そして同時に、大学生活を謳歌し、人生を豊かにする芸術を愛し、沢山の友人を作ること。早稲田大学はこのために最高の場所を提供してくれること。また、法律を学ぶということは、物事の本質を、きわめて論理的に整理することであり、知的能力を養うにあたって、法律を学ぶことは、これ以上ない「知的武器」の獲得を意味する。過去の学説を暗記するのではない、教科書の学説を丸ごと覚えるのでもない、自分で考え、価値判断を恐れず、それを論理的に構成し、言葉で、できれば英語などの外国語で、堂々と主張し相手を理論的に説得する。これこそが、法律を学ぶ意義である、と述べられました。
そして、最後は、グリークラブによる校歌の斉唱がありました。
法学部でスタートラインに立った新入生の皆さんが、これから良き師・良き友人と出会い、学びを充実させて大学生活を謳歌されることを心よりお祈り申し上げます。入学おめでとうございます!