学歴・学位
- 早稲田大学大学院 文学研究科 フランス文学専攻 単位取得退学
- パリ第4大学(新ソルボンヌ)第3期博士課程 修了 博士(文学)
経歴・資格
- 現代フランス研究所所長
研究テーマ
フランスを中心に1920年代あたりに展開されたモダニズム、なかでもダダやシュルレアリスムといった前衛的な文学・芸術運動の動向を研究していますが、ポストモダニズムへと至る流れも射程に入れています。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
もともとは歴史などにも興味があったのですが、その一方で、文学や芸術に関心があり、いろいろな文学作品、美術作品、映画などに親しんでいました。そのせいか、歴史について考える場合も、たんに因果関係だけでとらえない見方はないかと思うようになり、その後、文化人類学にも触れたことで、〈外〉や〈他者〉に向けたまなざしを意識しながら文学研究をしてみてはどうかと考えました。自分の見てきた作品にフランスのものが多かったこと、また20世紀初頭のフランスの芸術作品には異文化を積極的に取りいれたものが目立つことから、この時代の文学作品を研究するようになり、さらには文学以外の芸術作品についても調べるようになりました。
目指す教育
モダニズムの基本は、習慣や先例に縛られず、みずから新しい価値観を求めるところにあります。外国語を学び、外国の文化に触れることも、文学や芸術をとおして、既成の世界観とは異なるものに触れることも、まさにそうしたモダニズムの姿勢に合致するといえるでしょう。みなさんと一緒にぼくも学びつつ、世界を見つめる眼を少しでも新鮮なものにしていければと思っています。ただそれは、過去の否定ということではありませんし、自分だけの思い込みで闇雲に新しいものに飛びつくといった態度とも異なります。先人の残したものをしっかりと受けとめ、自分とは相いれないように感じられる他者の見方や考え方にも向き合う道を探りたいものです。
現在担当している科目一覧