学歴・学位
- 東京大学 法学部 卒業 学士(法学)
研究テーマ
雇われて働く人にかかわる法である労働法の,特に,労使関係法と呼ばれる分野について,労働者の概念,使用者の概念,並びに,労働者の団体行動権の意義,従業員代表制について研究しています。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
大学で労働法を受講した際の恩師の教育・研究指導姿勢に惹かれ,労働法を研究しようと志しました。社会の変化に伴い,働き方も変化する中,労働法が保護や規制の対象とする人―労働者及び使用者―をいかなる存在として捉えるかという労働法の基本をなす問題について研究するとともに,個人では使用者と対等に交渉することが難しいことを踏まえて,労働組合をつうじた活動など,集団としての労働者の権利を保障しているという,歴史的にも,その基本的意義を研究し,また,労働組合組織率が低下する中でこれを補完しうる従業員代表制のあり方について研究しています。
目指す教育
社会についての学問の一つである法学については,通常,唯一の「正しい」答えは存在せず,社会を構成する私たち自身が,自らの社会に適切と考える形で,法制度を考えたり,法的な紛争の解決を図ったりしていく必要があります。このためには,社会の担い手として自分自身で考えるとともに,同じく社会を担う他者と話合い,共に答えを模索する姿勢が不可欠であると考えています。こうした考えに基づいて,講義形式の授業を含め,質問等の発言や問いかけへの応答を促したりするなど,学生の主体的な参加を働きかける形での教育に取り組んでいます。
現在担当している科目一覧