学歴・学位
- 早稲田大学法学部 卒業 学士(法学)
- University of Toronto, Faculty of Law, 法学修士(LL.M.)
- 早稲田大学大学院 法学研究科 博士後期課程 民事法学専攻(経済法) 単位取得退学
経歴・資格
- 公正取引委員会事務総局、東京経済大学現代法学部教授を経て現在に至る。連合Wor-Qアドバイザリーボードメンバー(フリーランス支援)、台東区公契約審議会会長、北関東防衛局入札監視委員会委員等を務める。
研究テーマ
経済法と労働法の交差点を中心に、経済的弱者であるフリーランスの取引適正化の手段、共同交渉の枠組みを考えています。さらに実務家時代に深く関わった入札談合・カルテルの違法性とその措置内容を研究しています。
研究内容・現在の専門分野を目指した理由やきっかけ
私は学部生時代、浦川道太郎先生の債権法ゼミに所属しており、独占禁止法を体系的に学んだ経験がありませんでした。公取委職員採用から2年後、経済法の泰斗である正田彬先生の勉強会にてその謦咳に接し、経済法や公取委の果たす役割を一から学んだことが今の世界に直結しています。今でも、夏合宿の真夜中、煙管を燻らせ、強めのグラッパを味わいながら、八幡製鉄合併事件や昭和52年独禁法の大改正の歴史を思い出すように語っていた正田先生の姿が偲ばれます。独占禁止法の適用範囲が拡大する中、実務(事例)と理論がどのように両立できるのか、そして正田先生ならどう評価するだろうか、と自問自答しながら目の前の課題に取り組んでいます。
目指す教育
私は国家公務員として独占禁止法を業務の中で使いこなすという経験をスタートに、大学教育の世界に入ってきました。私の学部生時代と異なり、司法試験の合格後、伝統的な裁判官・検察官・弁護士業務以外にも、法曹資格者の進路は公務員・民間問わず、確実に広がっています。また、仮に法曹資格を目指さなくとも、(私が通ってきた道のように)法律を支える仕事は世の中にあふれています。独占禁止法そのものの教育以上に、迷える皆さんのアドバイス役としてささやかな貢献ができれば、というのが私の願いです。
現在担当している科目一覧