総合人文科学研究センター研究部門「社会の複雑化・階層化の史的パースペクティブ」では以下のとおりシンポジウムを開催いたします。
このテーマにご興味のある方でしたらどなたでもご参加いただけます。入場無料、事前予約は不要です。
■総合人文科学研究センター研究部門 「社会の複雑化・階層化の史的パースペクティブ」主催シンポジウム
『権力の誕生−儀礼・祭祀からみる古代文明形成の考古学的アプローチ−』 チラシPDF
【日時】2016年2月20日(土)13:00〜18:00
【会場】早稲田大学戸山キャンパス 36−682教室
【プログラム】
13:00−13:05 開会挨拶:近藤二郎
13:05−13:15 趣旨説明:馬場匡浩
13:20−13:45 発表1:城倉正祥(日本):「平城宮・京の思想と象徴性−漢唐都城との比較から−」
14:50−14:15 発表2:久保田慎二(中国):「中国新石器時代末期から初期王朝時代における権力の出現過程」
14:20−14:45 発表3:上杉彰紀(南アジア):「インダス文明社会の地域構造−広域社会の存立原理を権力構造から考える−」
14:45−15:00 休憩
15:00−15:25 発表4:小髙敬寛(西アジア):「西アジアにおける儀礼・祭祀の顕在化」
15:30−15:55 発表5:安倍雅史(湾岸):「葬制から見た古代ディルムンにおける権力の発生」
16:00−16:25 発表6:馬場匡浩(エジプト):「儀礼・祭祀にみるファラオの起源」
16:30−16:55 発表7:長屋憲慶(エジプト):「稀少石器の消長にみるエジプト文明形成期のエリート層」
16:55−17:10 休憩
17:10−17:55 ディスカッション:発表者全員
コメンテーター :高橋龍三郎・小泉龍人
17:55−18:00 閉会挨拶:近藤二郎
【主催】早稲田大学総合人文研究センター
【共催】早稲田大学高等研究所
【開催趣旨】
政治権力はいかにして誕生したのであろうか。人類史の大きな流れは、複雑化社会の過程と換言でき、とりわけ複雑化の度合いを高めたのが、権力の出現であ る。権力の生成・制度化が社会変化をもたらし、その頂点に古代文明の形成がある。権力および階層化の生成はこれまで、余剰生産や生業分化など経済的側面か ら語られてきたが、近年では祭祀や儀礼をつうじた宗教的・儀礼的イデオロギーの形成も重要な要因の1つとして注目されている。そこでシンポジウムでは、宗 教的儀礼がどのように形成され発展したのか、またそれをいかにして考古学データから読み取れるのかについて、主に儀礼や祭祀のコンテキストから通文化的に 考えてみたい。
以上