私が中国語中国文学コースを志望した理由
- 大学の学部も同じメジャーであり、中国古典文学という分野に大変興味を感じており、更に深く学びたい、研究したいと思っていたからです。
- 中文コースには自分の研究したい分野と合致している指導の先生がいらっしゃったからです。
- 早稲田大学中文コースは創立当初から多くの人材を輩出しており、日本の中国語中国文学の学界でも知名度が高かったためです。
中国語中国文学コースの雰囲気、教員・学生などとの交流
~自由で和やかな雰囲気~
中文コースの先生たちは、親しみやすい方が多く、まったく年齢や知見等の差を気にせず、フランクなコミュニケーションができます!
研究室には、日本の方はもちろん、中国出身の方も多数います。多言語な環境であり、中国語と日本語が飛び交う自由で和やかな研究室です。
~色んな人との交流ができる~
同じゼミの中でも、修士、博士、科目等履修生、中国からの訪問学者……幅広い人材が集まっています。自分はこういった優秀な方々熱々と話し合うことでたくさん学びました。
もちろん、ゼミ以外でも中文学会や懇親会、夏合宿、打ち上げ飲み会など交流の場がたくさん設けられています。博士課程に進学したい人にとってはもちろん役に立ちますが、それ以外の人にとっても、人脈や視野が広がることが可能です。
研究にかけた思い
~研究テーマの選定~
研究テーマは指導教員のアドバイスに従い、明末清初才子佳人小説の地理を研究対象にしました。
~修論の着手から完了まで~
まずは資料収集からテキスト分析など必要不可欠な基礎研究の段階でした。図書館で長時間かけて、なんとかクリアできましたが、論文作成のスタートには大ピンチでした。説得力のある、かつ筋の通った序論部分を日本語で書くのは大変苦労しました。指導教授からは週一回、夜遅くまでの指導があり、理解が難しいところは何回も嚙み砕いて説明してくれました。その時の先生の支えがなければ、修論の完成はほぼ不可能だったでしょう。最終的に、先生との個別指導を重ねて、まだ自分でも不満な点は多いですがなんとか作り上げました。
修了後、修士課程での生活を振り返って
~日中文化への理解を深めた~
修士課程で学んだことと日本で就職したことで、日中双方の文化や社会への理解を深めました。特に修士論文作成時に収集した資料は、勤務先での中国の市場分析にも活かしています。さらに、日本という外部の視点から見た中国と、中国人の目線から見た日本、という二つの視点を持つことができたので、世の中の出来事を冷静に判断するようになりました。
~院卒というプライド~
自分が学部を卒業したころを思い出すと、修士課程を修了してから就職したことのメリットは、論理的思考力の高さにあると実感しています。仕事術やビジネスマナーは研修を受けたらすぐ身につくことですが、大学院で二年間の研究生活で培った論理的思考力やクリティカルシンキングはなかなか速成できません。しかし、一旦身につければ、一生の武器にもなるのかもしれないと思います。
プロフィール
中国無錫市出身。大学卒業後来日。早稲田大学大学院文学研究科中国語中国文学コースに進学。在学中は明清小説をテーマに研究。修士論文の題目は「明末清初才子佳人小説における地理的イメージについての研究」。修了後はそのまま日本にて就職し、日本出版販売株式会社にて海外物資送付業務を担当。
(2021年2月作成)