開催報告
2023年4月28日~5月1日、アメリカ・ロサンゼルスのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下、UCLA)のRoyce holeで、柳井イニシアティブグローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクトの一環として、UCLAと早稲田大学スーパーグローバル大学創成支援事業国際日本学拠点との共催にて、国際シンポジウム”Kyarachters: On the Other Side of Narrative”が開催されました。
本シンポジウムは当初2020年3月開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により延期を余儀なくされたため、実に3年越しの開催となりました。

開会の様子
まず、シンポジウムのオーガナイザーの1人であるMichael Emmerich氏(UCLA)より開会の挨拶とシンポジウムの趣旨が述べられ、その後登壇者による発表が開始されました。
初日はThomas Lamarre氏(University of Chicago)による基調講演から始まり、続いてKinsui Satoshi氏(Open University of Japan)による基調講演が行われました。最後は特別イベントと題し、大森 洋平氏(NHK)と吉川 邦夫氏(NHK)より、大河ドラマにおけるキャラクターの作り方についての発表が行われました。徳川家康という実在した1人の人物を主人公に、なぜ25作もの大河ドラマを制作することができたのか、貴重な話の連続に聴衆は熱心に耳を傾けました。
4月29日-30日はそれぞれ午前の部・午後の部に分かれ、本格的に各登壇者の発表が行われました。多岐にわたる分野で構成された発表はいずれも興味深く内容の濃いものとなり、セクションごとに設けられたディスカッションでは、参加者からの質問が途切れずに時間切れとなるほど白熱した議論が展開されました。
閉会の挨拶ではオーガナイザーの1人である田中ゆかり氏(日本大学)が、開催までの3年間の道のりを振り返りながら、本シンポジウムを対面で開催できたことへの喜びと感謝を述べられ、3日間にわたったシンポジウムは無事に閉会しました。

ディスカッションの様子
なお、初日の28日午前中にはシンポジウム本体に先駆けて、本学とUCLAの大学院生による院生ラウンドテーブルが開かれました。忌憚のない意見交換を行えるようにとの配慮から、教員及び職員は同席せず、学生のみでのディスカッションとなりました。

学生ラウンドテーブルの様子
参加した学生の報告書
以下、シンポジウムに参加した本学大学院生の報告書をご紹介します。
文学研究科日本語日本文学コース博士後期課程4年 榎戸渉吾さん:報告書
文学研究科日本語日本文学コース修士課程2年 西村ことさん:報告書
シンポジウムのスケジュールの詳細はこちらからご覧いただけます。